神様は知っている 完結編Ａ 〜探偵チームＫｚ事件ノート〜

死　美門 ページ25

三人称だけど美門目線



同志


その言葉が


頭の中で、虚しく木霊する。




本当の同志ならば


今


この状況にはならなかった。



そんな事を考えては


頭を殴られたような錯覚に陥っていた。








・








・








危篤


思わず、耳を疑った。


いや、


自分の耳が故障などしていない事は


誰よりも承知していたのに。




きっと


誰よりも、


現実を認めたくなかったのかもしれない。







いつも近い場所にいた分、


教室で


空いた席を見るたびに、


心が締め付けられた。



現実を見せつけられる場面が多い分、


その事から目をそらしたくなる。



以前なら、


そのことが得意であり、


若武をからかう種として


いつも自慢げに言っていたのに。


今はその事が、


苦痛でしかない。









・









・









まだ、


思いも告げていないのに、


まだ、


返事も貰っていないのに、



まだ、


まだ、









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿まだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。









・









・








・








もう一度、




君の




輝く笑顔を




見たいのに＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

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