天使 ページ49
ただの三人称
ベッドで眠る天使。
天使は、知らない。
毎日見舞いに来る少年たちのことを。
毎日花を活けに来る母のことを。
休日の度に娘のそばに寄り添う父のことを。
できる限りの時間を作り、長く病室に留まろうとする兄のことを。
来るたびに姉の手を握り、涙を流す妹のことを。
自分を求め、愛する者がいることを。
天使は知らない。
天使は、眠る。
眠り続ける。
それがいつまで続くかは、誰も知らないのだ。
そう、誰も。
いつか、それが永遠の眠りになるかもしれない。
もしくは、また一度地上に舞い降りるかもしれない。
だれにも、分からない。
天使は、眠る。
天使は________________________________
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ひかり(プロフ) - はじめまして。ひかりといいます。前々から何回も読ませてもらっています!表現がとてもきれいで大好きです。私も最近2次創作を書き始めたのですが、そんなにうまくは行きません。尊敬です!! (2020年8月25日 18時) (レス) id: 4da98787a4 (このIDを非表示/違反報告)
nonoka(プロフ) - 読み進めるうちにどんどん涙が溢れて止まりませんでした。完結編も読ませていただきます。 (2018年4月5日 22時) (レス) id: 43665d2016 (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル - アーヤ、七鬼君じゃなくて忍って呼んでいますよ? (2018年4月4日 19時) (レス) id: 674d35aaa1 (このIDを非表示/違反報告)
ミシェル - ページ一枚目の若武の漢字が若竹になっていましたよ。あ、若武の武が竹になっていたと言うことです。 (2018年4月4日 19時) (レス) id: 674d35aaa1 (このIDを非表示/違反報告)
Ryu'zyu♭ - すごく悲しくなって、涙が出そうになりました(泣) (2018年2月7日 17時) (レス) id: 049c72f8cd (このIDを非表示/違反報告)
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