其の捌 ページ10
・
神威「こんな美人が見送りしてくれるなんて、俺はラッキーだったね」
「思ってもいない事を良く言うものじゃ。鈴蘭の為に決まっておる。おんしなら、黙って連れ去りかねんでの。」
神威「あり、バレてた?」
「やはりか。来て正解だったのぅ。」
煙管に口をつけながら、呆れ気味に言う。
「さっきも言ったが、もう来なくていいようこちらで計らわせて頂く。手を煩わせて済まんかったな。神威の旦那。」
神威「さっきも言ったけど、俺は君が気に入ったんだ。だから、また来るよ。お姉さん。」
「来んで宜しい。」
やや低めの位置にあるそのサファイアブルーの目を見ながら言うと、「じゃあ、またね」と言って傘を差す。
神威「出来れば、次は君の部屋に入れてくれると嬉しいかな。あんな廊下じゃなくて。」
「来んで良いと言うとるじゃろ」
そう言うと、手を振って、吉原の道を歩いて行った。最後の笑みで、背筋に戦慄が走る。
加兵衛「A様、行きましたか?」
扉の裏に控えていたのか、加兵衛はそう問うた。
「加兵衛、居たのかい?」
加兵衛「鈴蘭は、部屋で休んで居ます。藍乃がそばについているので、大丈夫かと。」
「はいよ、ありがとうね。ああ、加兵衛‥‥‥」
加兵衛「はい」
やるべき事を思い出して、煙管を振りながら言った。
「塩、撒いといて」
・
103人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山乙女 桜(プロフ) - 獅子の子さん» 大丈夫です私もあぶちゃん大好きです←。分かりました!ネタの提供、ありがとうございます! (2018年8月1日 5時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - あと山桜さんの小説自体が凄く好きです!いつもありがとうございます...! (2018年8月1日 0時) (レス) id: 8b211097c0 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - あの…ネタ提供なんですが…阿伏兎と付き合ってる設定で一個欲しいです…いやあの神威落ちの小説ってことは知ってます、知ってるんですけどもね、あぶちゃん好きなんです自分(完全な私的好み)いやあの、ハイ。おなしゃす!!m(_ _)m (2018年8月1日 0時) (レス) id: 8b211097c0 (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - kamiyakazi725さん» 分かりました!ネタの提供、ありがとうございます! (2018年7月27日 6時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
kamiyakazi725 - こんにちは!とても楽しくこの小説を読ませてもらってます!さっそくなのですが、私沖田君が大好きなんです!なので沖田君との絡みが欲しいです! (2018年7月26日 23時) (レス) id: 7058246684 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:山乙女 桜 | 作成日時:2018年6月30日 19時