響くは鈴の音、下駄の声。【銀魂】【神威】

其の伍 ページ7

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神威「酷いなぁ、少しは反応してくれりゃいいのに。」


「お引き取り願おう、神威の旦那。もう、主の望みは少なくとも今日は叶わん。ここにいても意味はないぞ、帰りんし。こちらも、実力行使などは使いとう無いのでな。」


神威「ここは女が自分を売るところだろう？商売相手に喧嘩売って、そっちが大丈夫？」


「黙りんし、お帰り頂きたい。ここは、もはや昔の桃源郷吉原に非ず。女の女による女の為の国。あんな独裁政治とは違う。誤解しないで欲しいものじゃ。ワシは別に、身体を売れと強要はしておらん。ここが生きる道だと決めれば好きにするがいい。他のところに行きたいなら、十分な教養をつけてやるぜよ。他のバカどもと同じにせんで欲しいものじゃ」


神威「でも、あの鈴蘭とやらは売ることを選んだんだろう？こっちに渡してくれれば早いのに」


「あの子は、それしか生き方を知らん子じゃ。何も知らずにギャアギャア言うで無い。」


ひょうたんを取り出し、中に入ってる酒を少し飲む。さっさと帰ってくれないかな、こいつ。


神威「何言ってるの？吉原の女なんて‥‥‥‥



身体を売ることが本望だろ？」



その言葉を聞いた瞬間、反射的に酒を神威の顔にかけていた。

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