14殺目 心配 ページ15
ついてない。
あたしは、とことんついてない。
全校集会があるから、みんなで本校舎に行く。これは、別に良い。
「何で昼休みを返上しなきゃいけねんだよっ!!!」
慣れない事…そう、勉強をやったから、頭痛いしお腹ペコペコ。
ガッツリお弁当食べられる―♪
…って、思ったらコレだよ…
「暑い〜…何でこんなに暑いんだよ〜…」
「余計暑くなるから言うなよ…」
あたしのグダグダ発言に文句つけてる杉野(名前を思い出す事に成功)も、結構限界っぽい。
気温のせいか、汗だらだら。
「きゃあっ！」
突然、黒髪美人…おっと、神崎の悲鳴が聞こえた。
げっ!!蜂の大群がこちらへ向かってくる。
「神崎、危ない!しゃがんで!」
とっさに、自分の着ていたカーディガンを神崎に被せる。
そしてこちらに抱き寄せ、神崎の身にまとっている『黒』を、できるだけ隠した。
「じっとしてろよー。」
「は、はい…!」
ドドドドド…
また、山の上の方から、何かが来る…!?
!!あ、あれは…
「「「岡島ぁぁーー!!」」」
「何かあいつ、凄いことになってたぞ…」
岡島だった。そう、岡島だった。
岩に追われた岡島だった。異様にへびに絡まれていた岡島だった。
そして新たに、蜂に追われる羽目になった岡島だった。
まあ…岡島はどうでもいいかな。
我ながら、酷い。
「もう大丈夫だよ、神崎。」
「ありがとう、Aさん…あの、さっきのは…？」
「案ずることは無い。ただの岡島さ。」
「そ、そう…」
良かった。神崎も、他の皆も、無事みたいだ。
岡島は、別にいいや。再び、我酷し。
…は？
あたしは今、何を考えていたんだ？
『皆が無事で良かった』
あたしは確かに…確かにそう思った。心底、そう思った。
オカシイ。オカシイ。
あたしは自分と家族以外、どうでも良いって思ってた。ずっとだ。今までずっと。
何がどうなったんだ？
他人を心配するなんて…たったの半日で、あたしの身に何が起きた？
まあ…今は、考えるのを止そう。
「おっしゃー！もう一息だっ！」
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はな - 続きがとても気になります！面白いです！ (2020年7月7日 22時) (
レス) id: 9bcf462fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱちな - 続きが気になります！頑張ってください！ (2020年5月19日 15時) (レス) id: f5f3b14c3d (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - あーたんさん» お気に入りとコメントありがとうございます！確認したところ確かにイルミの一人称は「オレ」でした。申し訳ありません！ご指摘大変有難いです！更新はゆっくりめですが、今後ともよろしくお願いします。 (2018年7月16日 14時) (レス) id: 3c4e053ff0 (このIDを非表示/違反報告)
あーたん(プロフ) - 面白いのでお気に入りにしました！更新頑張ってください！あと指摘なんですが、イルミの一人称は俺だと思います！間違ってたらすみません！ (2018年7月16日 14時) (レス) id: 7577374711 (このIDを非表示/違反報告)
水野ミドリ(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月18日 14時) (レス) id: 7371dfda5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2015年3月10日 19時
