俺は太宰治になれない

悪どいポートマフィア ページ31

「この時期に寒いだけねぇだろ、このジサツ願望みたくビビってるだけじゃねぇのか？」








失礼な！蘭堂さんがビビってる訳ないだろ！？









「あれでもポートマフィアの准幹部にして優秀な異能力者なんだよ


　太宰君だって普段はビビってるかもしれないけど実力は確かだ」











やめて！！俺にプレッシャーかけないで！！











「如何でもいいよ、興味ねぇ」









そして中原中也は酷いな！！










自分から訊いた……あれ？よく考えてみると訊いてねぇな、森さんが勝手に話しただけか。










『も、森さんそろそろ本題に入ったら？』











「そうだね、中也君、我々ポートマフィアの傘下に入る気はないかね？」











おいおい羊……と云うか中原中也はポートマフィアを









目の敵にしてるんだからその提案は拙いんじゃねぇの？










ほら、中原中也って敵とか太宰治には結構キレやすか───












「あァ！？」









『ひぃっ！！』










やっべ、俺が凄まれた訳じゃ訳じゃねぇけどめっちゃ怖ぇ！











「まあ、そう云う反応になるよね、


　然し我々の目的はある程度一致している


　お互い提供できるものを確かめ合ってからでも返答は遅くないと思うがね」













こ、こ、こ、こ、この人………






完璧に中原中也を利用する気だ……







悪どいぞポートマフィア……！！

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