刀剣乱舞粟田口の長女、弐 (ページ4)

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昔の姉ページ4

一期side
後藤「昔みたいに、よく笑ってるA姉になってるかもしれねぇな」
信濃「楽しみだね！」
審神者「へー、Aは昔はよく笑ってたんだ」
乱「そうそう、ボクたちともよく遊んでくれたんだよ」
秋田「いつもにこにこ笑ってて、お人形さんみたいにキレイで！」
審神者「今のAと大違いじゃん」
鶴丸「俺も初めて聞いたぜ」
一期「姉上はよくこう言っていたんです。もし、私が消えてもお前たちは私のことを覚えていてくれ、と」
鯰尾「今聞くと、自分が曖昧な存在になるって分かってるみたいな言い方だよね」
審神者「先見の明？」
厚「違うと思う」
薬研「A姉、今頃どうしてっかな」
鶴丸「伊達家のところじゃないか？」
博多「寒かろうね」

Aside
時代:江戸
家康「A藤四郎・・・。お館様の形見、か。もし、お前が人の姿を持ち、話せることが出来たなら、あの日・・・、お館様が亡くなった日の事を聞きたいな」
あの日・・・。
私は、明智左馬之助から光秀に渡ったよ。
あの魔王が死んだところは見ていない。
家康「Aよ。お前は、覚えていてくれるか？お館様の事を、秀吉殿の事を、そしてわしの事も。そして、これからの世のことも」
昔、弟たちに言っていた言葉が頭を過る。

A「もし、私が消えてもお前たちは私のことを覚えていてくれ」

家康・・・。
覚えているよ。
父様のことも、足利も織田も明智も豊臣も徳川も伊達も。
私の大切な主たち。
私を後世まで残してくれた主たち。
そして、私を本丸へ呼んでくれた主も。
全部、私が覚えている。
もう、後ろばかり向かないよ。

以下、手紙
主へ

大切なことが何か、分かった気がするよ。
何となくだけど。
家康の一言で私は変わった・・・気がする。
全部、私が覚えている。
私を後世まで残してくれた主たちを。
勿論、今の主も。

そろそろ帰るよ。
弟たちも寂しがっているだろうから。
待ってて、主。

一期side
信濃「なんか、昔の鈴姉に戻ったみたい」
審神者「Aってもっと男勝りな口調じゃなかった？」
一期「変わったんですよ。手紙に書かれた文章、昔の姉上を彷彿とさせます」
乱「早く会いたいなぁ。どんな風に変わって帰ってくるかな？」
薬研「明日が待ち遠しいな」
前田「楽しみです！」
平野「修行の話、聞きたいですね」
姉上・・・。
笑って修行は終えられそうですか？
明日、楽しみに待っています。