少女の瞳に映る世界は【ワールドトリガー】

第37話 出水side ページ41

その日、Aは学校を休んだ。
今日の学校は午前で終わり。終わったらAの様子を見に行ってやろうと思った。


が、


｢お、メール。｣

一時限目の終わりにメール。Aからだった。


色々あって本部にいる。学校は休むからよろしくね。



｢Aのやつ休みか？｣

｢いや、あいつ普通に元気だ。本部にいるらしい。｣

妙な胸騒ぎがした。



キーンコーンカーンコーン。


午前だけの学校は思っているよりもあっという間だ。


｢弾バカ、本部行くか？｣

｢行くに決まってんだろ。どっちみち今日は任務だし。｣



隊室にAの姿は無かった。

｢出水早いな。午前終わりか。｣

｢そうです。太刀川さん、Aは？｣


｢さっき迅を探しに。なんかあったっぽいぞ？｣


胸騒ぎの正体はそれか。


｢どこ行ったか分かります？｣


｢んー、さあな。あいつは常にうろついてるからな。｣



自力で探すしかないのか。


でも、




どこかでAが俺を呼んでいるような気がした。





公平




｢おーおー、行ってやるから待ってろよ。｣


思い当たる所全ての場所へ走ることにした。

｢トリガー起動｣



トリオン体の方が早いな。
本部内だから違反ではない。



｢行くか。｣

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ラッキー隊員

加古望

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