第33話 出水side ページ37
「戻りましたー…?」
迅さん、三輪と別れ隊室に戻るとAが立ち尽くしていた。太刀川さんと風間さんはAをなだめていると言ったところか。
「A…?」
Aは俺を見るなり睨みつけた。
「公平まで…皆揃いに揃って何を隠しているんですか?」
「…!」
さっき迅さんや三輪から言われたことはそれぞれお互いに言わないようにとも伝えられている。
だが、AはSEで何かを隠していることを見抜いてしまったという訳だ。
「…使わなければよかった…警戒して入ったから。」
Aはそのまま帰ります、と荷物をまとめて隊室を出て行ってしまった。
昔1度だけ、AのSEが羨ましいと思って本人に言ったことがある。
「いいよなー、SEってゲームとかで使ったら超有利じゃん?」
その時のAの怒りは今もよく覚えている。
「…よくそんなこと言えるよね。こっちの気持ちも知らないで!」
飲んでいたジュースをバンッと机に叩きつけるように置いていた。
「人の気持ちが読めるなんて悪いことしかないんだよ。だって、世界の汚さが他の人の何倍も何十倍も見えてしまうから。」
世界の汚さ、世界の裏側。AはSEのせいでそれしか見えなくなっている。
そんな彼女をこのままにしておいていいのだろうか。
俺は1人Aの去っていったドアを見つめていた。
ラッキー隊員
加古望
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ゆずポン酢(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらえて嬉しいです!今後も作る予定ですが実はワートリ以外のアニメはあまり分からなくて…これを期に時間があれば観たいと思います。お気遣いありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年8月14日 0時) (レス) id: db72870c64 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですもし他の作品を今後作る予定ならワールドトリガーの世界にトリップか転生したアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月13日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2017年7月30日 0時