少女の瞳に映る世界は【ワールドトリガー】

第32話 出水side ページ36

｢お、A。｣


Aは案外普通に戻ってきた。もっと不機嫌に帰ってくるかと思ったが。


すると迅さんが俺を呼んだ。

隊室の外に出ると三輪もいた。


｢えーと…何ですか？｣

｢お前にだけ言っておくことがある。他には言うな。｣

｢お、おう？｣

｢実はさ、Aと太刀川さんたちには別のことを言ってあるんだ。｣


｢どういうことすか？｣


｢Aには遠征でA以外の皆が危険に晒されると伝えた。恐らく出水たちにはAが危険に晒されると伝えてるはずだ。｣


｢そうなのか？｣

｢実際にはどっちも起こるんだ、Aが桃華を持ってったとしてもね。｣

｢何で、俺には言うんすか？｣

｢出水には言っといた方がいいって俺のSEが言ってたから。皆を、特にAを頼んだよ。｣

｢Aを1番支えられるのは出水だからな。｣


俺は理解に苦しんだが、一応理解した。


要するに、


Aを支える。
Aを守る。


｢遠征行くまでにも色々ありそうだけど、頼んだよ。｣


｢了解です。｣



これから忙しくなりそうだ。

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


話がごちゃっとしてきて混乱してる方もいるかもしれません。

次章に移った時におさらいを初めに載せてできるだけ分かるようにしたいと思います。

キリよく次章にいけるかも分かりませんが…

第33話 出水side→←第31話 三輪side

ラッキー隊員

加古望

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す