第26話 三輪side ページ29
「チャンス…だと?」
「あいつは忘れてないよ。言えば多分思い出す。
…恩返しはついでみたいな感じになっちゃうけど、やってくれないか?」
「…俺が何をしろと言うんだ。」
「また今度遠征があるのは知ってるでしょ?太刀川隊はもちろん選ばれる。ただ、今回の遠征はかなりやばい感じなんだ。」
だったら何で、、
「お前が進言して止めさせればいい話しだろう。」
それがさ、と迅は頭を搔く。
「そういう訳にもいかないんだ。それはそれで三門に甚大な被害が及ぶ可能性がある。」
「A達を…遠征部隊を見捨てる気か…!!」
声を荒らげる。
「もちろんそんな気は無い。だから秀次に頼みがあるんだよ。」
「…!」
「あいつは『桃華』っていうトリガーを持ってる。4年半年前の一時期使ってたトリガーだ。あいつ自身は使いたがらないけど、それが必要になる。黒トリガーではないけど、相当な戦力だ。使い慣れさせて思い出させる為に、遠征に持ってかせる為に、未来を変えるために。頼む、あいつと『桃華』で模擬戦をやってやってくれ。」
「迅…」
あの迅が頭を下げた。俺に。
正直こいつに協力するのは気が進まない。だが、A達遠征部隊を見捨てる理由にはますますいかない。
「分かった、ただ、これは出水にも言っても良いか?」
Aにこの事で近づくなら、Aと1番一緒にいる出水の協力を取り付けるのは必至だろう。
「それは大丈夫。」
動き出すなら早めに動こう。
すっと立ち上がり本部内へ続く階段へ向かった。
扉が閉まる直前、背中から、ありがとなという声がした。
ラッキー隊員
加古望
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ゆずポン酢(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらえて嬉しいです!今後も作る予定ですが実はワートリ以外のアニメはあまり分からなくて…これを期に時間があれば観たいと思います。お気遣いありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年8月14日 0時) (レス) id: db72870c64 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですもし他の作品を今後作る予定ならワールドトリガーの世界にトリップか転生したアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月13日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2017年7月30日 0時