少女の瞳に映る世界は【ワールドトリガー】

第16話 オリ主side ページ17

いつも通り防衛任務を終えて隊室に戻ってくる。

｢お疲れ〜｣

｢お疲れ様です。｣

柚宇さんからみかんを貰う。


｢やったー、みかん！｣

｢柚宇さん、俺のは？｣

｢んーとね、ちょうどなくなっちゃったみたい。｣

がくりとする公平に仕方なく半分分けてやる。


｢お前は優しいな。どこかの唯我とは違って。｣


うちのお荷物唯我尊である。

｢あいつとは比べないで。｣

｢先輩、それはないですよおお。｣


帰ってきて早々にみかんを貪り、ソファーに座る。


｢ゲーム？ランク戦？｣

太刀川隊に入ってからランク戦へ行く回数は増えた。太刀川さんや風間さんほどのポイントは全然ないけれど。


｢ゲームだろ。｣

｢ランク戦。｣

｢…。どっち？｣

｢ゲーム！！｣

｢ランク戦！｣


日常茶飯事のやりとりである。


｢太刀川さん、レポート。｣

｢あ、、、｣


そしていつもこのオチである。

｢私もゲームする〜。｣


家族のような太刀川隊である。






ーーー


｢ー！｣

感じ取ってしまった。この気配は。SEで見つけてしまった。


｢どうした？｣

｢来る！｣


あいつが、あいつが来る！何で、何でこっちに来ての？！


太刀川隊の皆と風間隊の皆は私の事を分かってくれている。


｢ったく、あの人もしつこいなあ。｣


｢俺が相手しといてやるよ。｣


｢太刀川さんはレポート。｣

｢この状況でも俺にはレポートやらせるのな。｣


太刀川隊の隊室に近づいてきている。


｢っ、何で…｣




来るな、来ないでくれ。


そう願ったけれども、そんなに都合良くいくはずもなく。









隊室のドアが開いた。









「あいつ｣が誰だか分かりましたか？

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ラッキー隊員

加古望

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