第30話 出水・三輪side ページ34
「…は?」
Aが…死ぬ?
「死ぬ可能性のある遠征は止めるべきだろう。」
「それ秀次にも言われたんだけどさ…」
止めると三門市に被害が出るような侵攻が起きるのだと言う。
「Aを…Aを見殺しにする気ですか…!!」
大事な仲間を…死ぬなんてそんなことさせるかよ…!
思わず声を荒らげる。
「まあ、出水落ち着け。わざわざ言いに来たってことは何か手段があるって事だ。そうだろ?迅。」
「うん、そういうこと。」
それで、と口を開く。
「死ぬって言うのは、あいつがトリガーを1つしか持っていかなかった場合だ。」
「1つ?もしかして…」
迅)出水の考えてる通りだよ。あいつが桃華を持っていけば、死ぬ可能性は限界まで下がる。それでも苦労はしそうだけどね。
「Aは桃華は使わないと言ってたと思ったが。」
確かにAはもう使うことは無いけど、と言っていた。
「その通りだよ。Aは遠征に桃華を持っていきたがらない。強いけど、あれを使って失敗してから。」
でも大丈夫、と迅さんは笑った。
「それは秀次に任せたからな。」
ー
「この辺でいいか?」
「うん。」
ラウンジの隅の席に座る。
「はい、これ。ここまで連れてきちゃって悪いから。」
Aはいつの間にか買っていたのか、コーヒーを渡してきた。
「悪いな。」
俺はどうやって切り出すべきか、考える。
すると先にAが口を開いた。
「迷ってる…みたいだね。いいよ、普通に言ってくれて。迅が動くくらいだから、かなり面倒臭い事態になってることは察してるからさ。」
心を読む方のSEは使うなとあれほど言ってるのに…。
「SE使ってたのか。」
「ごめん、結構深刻そうに見えたからさ。」
Aが言うので単刀直入に言うことにした。
「もし、次の遠征でA以外の仲間が死ぬかもしれないと言われたらどうする?」
Aの瞳が大きく揺らいだ。
ラッキー隊員
加古望
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ゆずポン酢(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます!気に入ってもらえて嬉しいです!今後も作る予定ですが実はワートリ以外のアニメはあまり分からなくて…これを期に時間があれば観たいと思います。お気遣いありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2017年8月14日 0時) (レス) id: db72870c64 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で続きが楽しみですもし他の作品を今後作る予定ならワールドトリガーの世界にトリップか転生したアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年8月13日 16時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2017年7月30日 0時