その娘、怪盗につき。

裏の裏は表。7 ページ31

ダイヤをとってプラスチック爆弾の起爆ボタンをこれみよがしに見せながら牢を出た。
金庫室を出た後に後ろから「覚えておれー！！次こそは次こそは〜〜！！」という声が聞こえた。
しかしAは…ルパンは、振り返らない。
そのままICPOの玄関、もとい正面の扉から外に出た。



「遅かったな、あんまりこんな所に長居するもんじゃないぜ？」



ICPOの前には迎えのタクシー、もとい次元が車を停めて待っていた。最初から連絡済という訳だ。



「たまにはいいだろ？」



ルパンは助手席に、Aは後部座席に乗り込んだ。
車は静かに滑り出し、建物はもう見えなくなった。



「ルパン、お主またA殿に変な格好をさせおって…」



「おっと！今回だけは説教はなしだぜ？お宝もちゃんと回収してきたし！」



Aに渡された虫眼鏡を裏表、と見る五ェ門に疲れたーと伸びをするA。



「ちなみに俺も反対だ、目立つだろAが」



「ええー可愛いだろ、Aちゃん 今ならその探偵黒猫セットあげちゃうぜー？」



「そんな趣味はないんでな」



「うん、あったら困るかなあ」



「そうか？美人探偵をこう…ってのも乙な「「だからそういうのはない！！！！！！」」



ルパンのとんでもない発言に全力で否定をする2人と何も言わないまでも赤面する五ェ門。
今日もいつも通り騒がしい日が始まった。

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