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33:そこには ページ33
―黄瀬side―
彼女の部屋には家具が殆どない。
辛うじてあるのは布団とノートPC
台所には小さな炊飯器とフライパンくらい
本当に彼女はここに住んでいるのか?
俺がずっと突っ立っていると
桃っちが小さな声で話しかけてきた。
桃「私も初めて見た時、驚いたわ」
―だってここには生活感が感じられないのだもの―
どんなに家具が少なくても、そこに人が住んでいると
その人の生活感というのが部屋には出てくるものだ。
しかし、ここにはそれがない。
いや、あるのかもしれないが無さ過ぎる。
間違いなくここには人、一人が住んでいて
少なくとも半年は経っているだろう。
そして俺は何故か唐突に怖くなって
赤司っちに訪ねた。
黄「Aっちの家は?Aっちはどこに帰るんッスか?」
赤司っちは俺の問いに答えず
少し場所を変えようと言い部屋を出た。
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作者名:杠 | 作成日時:2012年12月26日 22時