ぱっつん髪の男の子【白布賢二郎】

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朝も環境委員の仕事

放課後も環境委員の仕事

もうクタクタである



｢テスト勉強もしなきゃいけないのに...｣



白鳥沢にギリギリ合格で入った私は授業についていくのが精一杯だ

ちなみに白鳥沢に入った理由はお分かりの通り先輩の追っかけ目的である






(それにしてもバレー部は凄いなぁ...)




毎日部活があるのに勉強をこなしているなんて本当に尊敬する

まさに｢文武両道｣という言葉が似合う



白布は一般入試で入ったって言ってたっけ


(しかもスポーツ推薦の人たちを押さえてバレー部の正セッターの座についているんだよね...)


器用の塊だなぁ


(しかも白鳥沢に一般入試で入るとか相当の努力家なんだろうなぁ)


でもそんな白布ってなんでもスマートにこなしそうだよなぁ






(そういえば今日もバレー部練習してるのかな？)




疑問に思った私は試しに体育館を覗いてみることにした

覗いてみると体育館はしんと静まっていた




(流石にテスト勉強のためにオフになるよね...)







『あ』





｢うわっ！！！！！｣


体育館を覗いているとまたもや背後から声が


(私、覗くと背後から話しかけられる呪いとかかかってるのかな...)


おそるおそる後ろを振り向くと




『白布？！』




そこには白布がいた

私を見て呆然と立ち尽くしている


｢部活は？｣

｢今日オフ、テスト一週間前はオフだから｣

｢そうなんだ！なんでまだ学校に？｣

｢図書館で勉強してたから｣




(さすが白布...努力家...)




｢まだ委員会の仕事？｣

｢そう｣

｢手伝うよ、それ貸して｣



そう言って白布は私のじょうろを奪って水やりをし始めた

黙々と水をやり始める白布



｢じょうろ一つしかないんだけど！｣








『さっさと終わらせるよ、この後一緒に寄って欲しいところあるから付き合ってよ』








｢えっ？｣




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『スポーツショップ？』







テキパキと仕事を終わらせた白布に黙ってついて行くと私はスポーツショップの前に立っていた




『どっちのバレーシューズがいいかな』




白布は迷っているバレーシューズをどっちにするか決めてもらうために私をみちづれにしたそうだ

私をわざわざみちづれにしなくても...

(なんならバレー部の人でいいじゃない)





それよりこんなことをしている場合ではないのだ

私はテスト勉強をしなくてはならない







(このままじゃ赤点になっちゃうよ！！！！！)







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