英斗総合病院。

☆カルテ1~鼻づまり ページ1

英斗総合病院：耳鼻科
担当医：大倉Dr.

☆らいおん♪さんリクです。


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１週間くらい前にひいた風邪が
未だに治らなくて
ひどい鼻づまりに苦しめられていた。


夜寝るときも苦しいし、
鼻づまりのせいでご飯の味もしない…。


おまけに何か耳まで痛くなってきた。


小さいときに中耳炎で耳鼻科に行って
すごく痛い治療をされた記憶があるから
病院には行きたくなかった。


でもいつまでも鼻をグズグズいわせてる
私を見てお母さんがほっとくわけもなく…


母「いい加減病院行ってきたら？

せっかく近くに総合病院あるんだし。

耳鼻科が嫌なら内科で診てもらえば

いいでしょ。

ほら、保険証！

学校終わったら病院行きなさい。」


お母さんにそう言われ、しぶしぶ
「わかったよ…」と返事をする。



学校が終わって、言われた通りに
家の近くの総合病院に向かった。


耳が痛いのは隠して
内科に受診するつもりだったのに、
受付で症状を聞かれたとき
緊張のあまり
「鼻づまりと…あと耳が……」
と言ってしまった。


案の定渡されたのは内科ではなく
耳鼻科の問診票で…。


「……内科じゃだめですか？」と聞くと
「鼻と耳でしたら耳鼻科が専門なので」
と当たり前の答えが返ってきた。


仕方なく耳鼻科の問診票に記入し
提出する。


もしかしたらまた痛い治療をされるかも
と思うと怖くて怖くて、
名前が呼ばれるまでの間
緊張でずっと心臓がバクバクしていた。



しばらく待っていると

『Aさん。AAさん。

耳鼻科診察室へお入りください。』

という放送が聞こえ、
私は恐怖をこらえて診察室に向かった。


扉を開けて中に入ると
そこには歯医者さんみたいなイスがあり、
周りには怖そうな機械や器具が
たくさん置かれていた。


(……どうしよう…………怖い……泣)


入り口にたたずんだまま
中に入れずにいると、
イスに座っていた先生がクルッと
こっちを向いた。


イスから立ち上がってこっちに
向かってくる。


スラッと背の高い先生は
私の目の前までくると、
マスクを下げてニコッと微笑んだ。


大「こんにちは、Aちゃん^^

僕、耳鼻科医の大倉忠義いいます。

よろしゅうな^^」


少し屈んで、目線を合わせるようにして
自己紹介してくれる大倉先生。


優しそうな雰囲気の先生に
この先生なら大丈夫かも…と思えた。

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あずきいろ

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