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7 かわいいかわいサプライズ ページ7

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「折原、今日の昼休み国語準備室来てねー。」

「?わかった、けどなんで?」

「なんでかはその時にね。」








言葉を濁す佑月ちゃんに違和感を覚えながらも、自分の行動を振り返る。


特になにもしていないけど....
四六時中彼女の事を考えていただけだ。









____________


「やっほー。来たよ佑月ちゃん。」

「お、もうお昼食べた?」

「食べてないけど、今から買ってこようかな。


「はい、じゃあこれ。」


言われた通りに国語準備室室に来ると、渡された紙袋。なんだろうと中を見ると、ピンク色の可愛らしいお弁当箱が。




「え、これどうしたの?」

「あげる。」

「...え?」

「だから、あげる。食べていいよ。」

「...は!?...え!?」




状況が全く分からなかった俺は彼女の言葉を聞いて、軽くパニック状態。




「小テスト頑張ったでしょ?そのご褒美。」

「俺、1問間違えたのに?」

「今回だけね。いいから食べて、折原の感想聞きたい。」





少し照れている彼女は、可愛いことを言って、早く食べろと急かす。


お弁当箱を取り出すと小さな紙が一緒に着いてきた。そこには"午後も頑張って!"と、佑月ちゃん特有の大人っぽい字で書かれていた。


溢れ出る新婚感に顔を緩ませ、彼女の可愛さに悶えながら、その紙を眺めていた。





「ちょ!それだめ!!恥ずかしい!!」

「めっちゃ可愛い〜♡」

「本当は私の前で食べてもらうつもりじゃなかったから...」

「そうなん?」

「私の前で読まれると恥ずかし...そんなことするんじゃなかった...」




そう言って、真っ赤な顔を手で隠しながら、俺の手から紙を取り返そうとするけれど、当然身長差でかなうわけがない。




「佑月ちゃん、俺はめっちゃ嬉しかったよ。これで午後も頑張れるわ。」




そう言うとさらに彼女は顔を赤く染め、顔を両手で抑え、しゃがみこんでしまった。



俺はその紙を宝物にしようと心に決め、胸ポケットに丁寧にしまった。え?宝物だなんて、全然大袈裟じゃないから。当たり前に決まってる。









彼女のこういう優しい所が大好きなのだ。

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あるじゃん(プロフ) - ぺるはむさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです。目標は他の方も書くことです笑 (2020年2月4日 20時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - 卯月さん» ありがとうございます!頑張ります。嬉しいです 泣 (2020年2月4日 20時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - ランキング上がったので来ました!センラさん書くの本当にお上手ですね……こちらも読ませていただきます! (2020年1月26日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 初コメ失礼します!このお話大好きです!大変だとは思いますが、更新頑張ってください!あるじゃんさんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年1月26日 18時) (レス) id: 2192f8ac4a (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りあーなさん» コメント、閲覧ありがとうございます!楽しんでもらえて幸いです 泣 頑張ります! (2020年1月26日 10時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あるじゃん | 作成日時:2020年1月3日 22時

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