14 大きな鎖 ページ14
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「、、えっと前から、ずっと、好きでした。付き合ってくださいっ」
男子生徒はそう言って、少し前かがみになって、手に持っている紙袋を渡した。佑月ちゃんは少し目を見開いて、その後悲しそうに眉を下げた。
「ごめんなさい、気持ちには応えられない...」
「っ!....なんでですか?」
「教師として、生徒からの気持ちには応えられない、」
「じゃあ、卒業したら...!」
「ごめんね、生徒としか見れないと思う、だから他の好きな子を見つけてね、」
「、、っ!じゃあ、これだけでも!」
「受け取れない、気持ちだけもらっとくね...」
そう言って、佑月ちゃんはソイツが差し出している手をやんわり押し返した。その行動に何を言っても無理だと思い知らされたのか、「すみません!」と走り去って言った。
彼女はその後ろ姿を少し辛そうに見つめていた。そして小さく息を着いて、行ってしまった。
いつも優しい佑月ちゃんにしてはキツい断り方。やっぱり、ハッキリ諦めてもらわないと相手にも悪いという彼女の優しさなんだろう。
俺も彼女に告白したらこうなるのだろうか。さっきの男子生徒に自分を重ね合わせると、心臓が張り裂けそうだ。
生徒と教師、この関係の鎖は裁ち切ることの出来ない大きいものだと苦しむ奴は俺だけじゃない。そう安心したけれど、苦しむ理由が同じで、それは彼女ということに嫉妬してしまう。
やっぱり生徒のことは生徒としか見れないんやなぁ。
____________
「どうしたん、センラくん。授業も上の空で先生にも怒られとったけど、」
「あぁ、ちょっと色々あったんよ」
「ほぉ〜、志麻先生が相談のったるわ!どーせ、佑月ちゃん先生のことやろぉ?」
「は!なんで知ってるん?!」
「あっはは!バレてないとでも思っとったん?バレバレやで!」
「さすが志麻くん、」
「まぁ、今度奢ったるから元気だし。そんとき話聞くから」
「ありがと、」
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あるじゃん(プロフ) - ぺるはむさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです。目標は他の方も書くことです笑 (2020年2月4日 20時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - 卯月さん» ありがとうございます!頑張ります。嬉しいです 泣 (2020年2月4日 20時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - ランキング上がったので来ました!センラさん書くの本当にお上手ですね……こちらも読ませていただきます! (2020年1月26日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 初コメ失礼します!このお話大好きです!大変だとは思いますが、更新頑張ってください!あるじゃんさんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年1月26日 18時) (レス) id: 2192f8ac4a (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りあーなさん» コメント、閲覧ありがとうございます!楽しんでもらえて幸いです 泣 頑張ります! (2020年1月26日 10時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるじゃん | 作成日時:2020年1月3日 22時