検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:32,432 hit

12 ポーカーフェイス ページ12

.





「お、いい感じや」

「うんうん似合ってる!」




ピアスを買って店を出た後、カフェに入った。早速、ピアスをつけてみると、似合ってるって笑う彼女に頬が緩む。そんな、愛おしい彼女に、一生ピアスを大事にすることを心に誓った。


ピアスを弄っていると運ばれて来た、俺の頼んだコーヒーと彼女の頼んだカフェオレ。両手でもって、少し冷ましながら飲む彼女を眺める。

時折こちらを見て話す佑月ちゃん。


何だこの彼女感。めっちゃ最高。



佑月ちゃんが1口飲んで、息を着いた時を見計らって、俺はカバンからあるものを出した。




「あれ、これなに?」

「開けてみて?」

「うん_______わ、かわいい」

「センラに素敵なピアスくれてありがとう、これ良かったらつけてください。」

「いいの?ありがとう、嬉しい!」



なんか緊張して敬語になってしまったけれど、無事渡せて良かった。俺のピアスを探すために入った店で、一際目立つ綺麗なピアスに惹かれてしまったのだ。目立つと言ってもシンプルなデザインで、見た瞬間、佑月ちゃんに似合いそうと思ってしまった。




最初はあげる勇気もないし、優しい佑月ちゃんならそんな事しないだろうけど、つけてくれなかったらどうしようって不安で、買ったとしても今渡すつもりはなかった。

ピアスを買ってくれたから、俺もお礼がしたいって思って彼女は御手洗に行ってる隙に買ってしまった。





「ありがとう、大切にするね」

「うん、俺もこれ大切にする」




早速、ピアスを付け替える佑月ちゃん。彼女も嬉しいのか、唇が弧を描いている。あげてよかった、勇気を出してよかった。



素直に受け取ってくれるところとか、目を見てありがとうって言うところとか、素敵だなぁって思う。変に遠慮されると、せっかく勇気を出して渡したのに、って思ってしまうから。




彼女の耳でキラキラ光るゴールドのピアスに思わずニヤニヤしてしまうから、隠すのが大変だった。

ポーカーフェイスの練習でもしうおうかな...

13 告白現場→←11 自分の弱さ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (100 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
317人がお気に入り
設定タグ:浦島坂田船 , センラ , 歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あるじゃん(プロフ) - ぺるはむさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです。目標は他の方も書くことです笑 (2020年2月4日 20時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - 卯月さん» ありがとうございます!頑張ります。嬉しいです 泣 (2020年2月4日 20時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
ぺるはむ - ランキング上がったので来ました!センラさん書くの本当にお上手ですね……こちらも読ませていただきます! (2020年1月26日 19時) (レス) id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 初コメ失礼します!このお話大好きです!大変だとは思いますが、更新頑張ってください!あるじゃんさんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年1月26日 18時) (レス) id: 2192f8ac4a (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りあーなさん» コメント、閲覧ありがとうございます!楽しんでもらえて幸いです 泣 頑張ります! (2020年1月26日 10時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あるじゃん | 作成日時:2020年1月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。