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2節目 ページ19

そんな日々にも、救いが一つもなかったわけではない。

自分には、4つ歳下の妹がいた。

感情豊かな瞳をキラキラと光らせていた、可愛らしい妹。

姉に足蹴にされたときは一緒に悲しんでくれたし、両親の言葉に涙を流したときは、

目を腫らしてはいけないから、と濡れた布巾を持ってきてくれた。

そんな時、彼女は決まってこういうのだ。

「私は、住むお家があるだけで、お姉ちゃんがいるだけで、幸せなの。」

妹とは、血の繋がりはなかった。叔母の家からの養子だったのだ。

物心がつく前に、妹の本当の両親は、他界してしまっていた。

それなのに妹は、卑屈になることなく、優しいまま育ってくれた。

妹と一緒に近くの小川で遊んでいたときが、一番美しい思い出かもしれない。

3つの誕生日に父から送られた、青いガラス製の水鉄砲で、澄んだ水をかけ合って遊んでいた、

成績さえ良ければ、父も母も、自分を愛してくれていたのだ。

勉強のコツを掴んだ後は、簡単だった。

当時の姉に並ぶ成績を出したときは、やれば出来るじゃないか、と頭を撫でられたりもした。

それを妹は飛び上がりそうなほど喜んでくれた。

「お姉ちゃん、頑張ってたもんね!夜美も負けてられないや!」

妹は笑顔でそう言っていた。

自分が11歳の、春のことだった。

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設定タグ:魔法少女は星に詠う   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ゆずぽん(プロフ) - 実麗@受験生(建前)さん» あああ、ありがとうございます!そう言っていただけると幸いです……! (2017年11月26日 22時) (レス) id: 557f97ce01 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@受験生(建前)(プロフ) - ゆずぽんさん» いえいえ!格好いいアクションシーンに一役買えただけでも嬉しいですし (2017年11月26日 18時) (レス) id: 58144b90d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - 実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだったさん» ありがとうございます!折角貸してくださったのに、出番少なくてすみません・・・・・・。 (2017年11月26日 17時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだった(プロフ) - 完結おめでとうございます!アンタレスを使って頂いてありがとうございました〜*^^* (2017年11月26日 9時) (レス) id: 80fcad1283 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - ありがとうございます!使わせていただきます! (2017年11月11日 20時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずぽん | 作成日時:2017年9月13日 0時

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