26 〃 ページ27
『お願いだから、及川たちには言わないで』
だって、知られたら困る。
若利とか英太達みたいに気を使って、普通に接してくれなくなったら、
…転校してきた意味がない。
コンタクトをつけ直したら、岩泉の顔がしっかり見えるようになった。
…え、なんでそんな真顔なの。なんか言ってよ。
岩泉「嫌だ」
………嫌だ！？
ひどい、それは酷い。
嫌だ、って、皆に言うぞってこと…！？
『やだ、ホントに、お願い』
岩泉「嫌だ」
『なんで』
岩泉「…じゃあ交換条件だ。俺はこのことをアイツらに言わない。
その代わり、予選は見にこい」
『…わかった』
予選見に行くだけなら、大丈夫かな。
ぱぱっと見て、帰ればいいもんね。
どうせ白鳥沢が勝つんだし。
あ、勿論岩泉たちには頑張ってほしいと思ってる。
でも、“強い”のは白鳥沢の方だ。絶対。
「茜ー！あれ、どこ行ったあいつ？おい茜ー！」
『あ、誰か呼んでる。行ってくるね』
岩泉「…」
なんとなく気まずい雰囲気から脱したくて、
外から聞こえてきた俺を呼ぶ声に扉を開けて答える。
『…なに？どったの』
「おっ、いたいた。
2年のすげー美人が呼んでるぞ」
『2年生？俺、2年に女子の知り合いいないよ』
「おま、そーゆーのは察せよ！」
え、一体何を察しろっていうの。
よくわからないまま廊下を引っ張られてって、
一番奥の空き教室にポイって放り込まれて「じゃーねー」。
なんて無責任なんだ。
「あ！あの、茜先輩！」
『ひぃえっ…！？え、あ、』
背後でいきなり名前を呼ばれて変な声が出た。
振り返ったら、俺よりちょっとちっちゃいくらいの美人さん。
…あっ、この子前俺が保健室まで運んだ子だ。
覚えてる。
足大丈夫かな。
『え、と』
「っこれ、読んでください…！」
バッと差し出されたものを反射的に受けとると、
すごい勢いで部屋から飛び出していってしまった。
『え…何……？』
ひとり取り残された俺。
手の中のものを見れば、なんか…便箋みたいなもの。
あ、みたいじゃなくて、便箋だ。
何だろう。
いや、それより。
あの子、顔赤かったけど熱あるんじゃないか
な。
そう思って後を追いかけたら、なぜか全力で逃げられた。
『嫌われてるのかな』
岩泉「逆にすげえなお前」
『わ、いたの岩泉』
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夏魚 - 花巻マッキー貴大で吹いたw (2022年3月13日 9時) (
レス) @page15 id: 1abf611fda (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - つつきるさん» えーそうなんですか！そんなときは…どうすればいいんでしょう(ﾟωﾟ) (2022年1月1日 23時) (レス) id: fc096b4a64 (このIDを非表示/違反報告)
つつきる - ヤバい俺の名前も茜だ、、。茜茜になったわ（笑） (2021年12月8日 19時) (レス) @page1 id: f14a78fd1c (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 如月さん» まじですかwそ、その人にバレませんように(？)((ﾟ□ﾟ;)) (2020年9月26日 18時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - やべぇマネージャーの名前w知り合いにいるw (2020年9月23日 23時) (レス) id: e103ce8776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年5月22日 17時
