▼ ページ38
中也「梶井良いかよく聞け、質問は3つだ。ここで何してた、弁慶はどうした、木葉は無事か！」
梶井「か、幹部ぼ、ぼ、ボクは、デス、ね」
A「手短にお願いしますよ〜…ちょっと！ブロッカーの皆さん手伝って下さい！！」
梶井を壁に追いやり焦り気味に問い詰める中也。
奥の壁では、暴走寸前の主将三人組を必死に抑えるAが見られた。
各校ブロッカー衆が集まり高い壁となるが、ゴリラ三人を封じ込められるほどの力は彼らに無い。
中也「早く答えろここで何してたいつからここにいた！」
梶井「ヒイィ……げ、月曜から、ずっと、…此処で合宿があると聞いて…この倉庫に」
中也「…で？四日間も何してた」
梶井「前お話しした、ひとつで校舎が吹き飛ぶ檸檬型爆弾の、実験準備を…」
中也は固まった。
梶井が指をさした倉庫の奥には暗がりの中に通常より一回り大きな檸檬型爆弾がゴロゴロ転がっている。
…それはつまり、梶井…自分の部下は、
この梟谷学園での合宿で爆破実験を行おうとしていたと、そう云っているのだ。
中也「…澤村黒尾木兎、殺って良いぞ〜」
梶井「ヒイイィッ！幹部！？！？」
A「風の〜向〜く〜ままに〜〜〜」
黒尾「ラー」
澤村「ラー」
木兎「ラー」
梶井「…( ´_ゝ`)!?」
中也とAは考えるのをやめた。
Aは共に噴火寸前の主将ズを止めていたブロッカー達に解散を伝え、
自身も三人の前からしずしずと退くことで
三頭の猛獣を梶井に向け解き放った。
秒で拘束された梶井を見て虚しい目をする中也。それを見たAも心の中で手を合わせた。
何しろ、マフィアの上級構成員が数で劣るとは云えたかが男子高校生に泣かされるなど、前代未聞の珍事である。
澤村「俺、手足な」
黒尾「俺、首で。んじゃ木兎は胴体だな」
木兎「えーヤダヤダ俺も首が良い〜」
黒尾「しゃーねえな、じゃあ半分こだ」
木兎「わぁい黒尾ありがとお★」
梶井「ア”ーーーーーーーーーーッ！！！」
高校生間で発される部下の拷問官ばりの狂的な会話と、痛々しい梶井の断末魔を耳でとらえながら。
Aは本気で三人をマフィアに勧誘する提案を中也にしようと考えていた。
今度は心の中ではなく実際に梶井に向け手を合わせながら、Aと中也は懐中電灯を持って
倉庫の中に入っていった。
＿合宿最終日、明け方のことである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 190人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o；д；)oｳﾜｧｱ((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (
レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)！この作品文ストの中で一番好きです！！しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです！！こんな素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ﾍ｀；)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます！！！ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです！！これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない！気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蟹江 | 作成日時：2020年4月21日 1時
