或る探偵社の会議 ページ1
＿＿此処はヨコハマ、真昼時の武装探偵社。
『…東京に旅行、ですか？』
「ああ、社長の御意向でな」
僕…中島敦は、国木田さんの口から発せられた「旅行」という言葉がよく理解できず、面食らっていた。
「それじゃあ妾は遠慮しとくよ、今週中に片付けたい案件が有るもんでねェ」
「誰も行かないなら僕が行きたいです、東京！大都会！」
「ボクはどちらでも…」
『ちょ…ちょっと待って下さい！どうしてこのタイミングで旅行なんて！』
僕が皆のあまりに能天気な様子に耐え兼ねそう云うと、
隣に座る鏡花ちゃんも強く頷いた。
…僕と鏡花ちゃん、そして国木田さんと太宰さんは今、“透明化”という厄介な異能を持つ
気配まで消すことが出来るらしく、この三日間全力で探し続けて未だ手掛かり無し。
しかもそれは特務課からの依頼であり、そんな重要な仕事を放置して旅行なんて！
「まあ落ち着け。…実は表向きは旅行ということにしてあるが、これも仕事の一環だ。…おい、ちょっと」
国木田さんが僕に耳打ちする。
『…成る程』
此方が動いたと感付かれれば接触が困難になるため、旅行という建前でヨコハマを離れる作戦らしい。
「でも何で東京なんだい？弁慶はヨコハマの指名手配犯だろう」
「その弁慶が東京へ逃げたと、特務課から情報が入ったんです」
「爆弾魔が東京へ？それはまずいンじゃあ」
「その通りだ。奴が東京で何か起こしてみろ、それを逃がした我々探偵社が責任を問われることになる」
「あちゃー…」
…過去にも似たような事案があったため、思いの外深刻な状況。
「国木田。そういうの良いから、早く本題に入りなよ」
乱歩さんが団子の串をくわえながら、痺れを切らしたように云った。
…本題？
国木田さんが途端にフッと神妙な顔付きになる。
「…弁慶が、都内の高等学校に爆弾を仕掛けたらしい」
＿瞬間、皆の顔に緊張が走った。
『………それで、爆発したんですか？』
「いや、まだだ。丁度4日後＿金曜に爆破する、と予告された」
まだ高校は爆破されていないと判り、ひとまずほっと胸を撫で下ろす。
「この学校なんだが」
「…あ」
国木田さんが資料を示し、真っ先に反応したのが乱歩さんだった。
「乱歩さん？」
「…あー…此処知ってる。…ええと、確か……
梟谷学園高校」
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蟹江(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます(o；д；)oｳﾜｧｱ((深夜で頭沸いてますゴメンナサイ (2020年8月25日 0時) (
レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 完結おめでとうございます(遅い)！この作品文ストの中で一番好きです！！しかもハイキューとのクロスオーバー……面白かったです！！こんな素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月24日 21時) (レス) id: 138e71a309 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 花蓮さん» 最後まで読んでくださりありがとうございましたo(*⌒―⌒*)o続編は…無理そうかもです(´ﾍ｀；)稲荷崎方言だからニガテ… (2020年7月24日 15時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 完結おめでとうございます！！！ずっとこの作品を読むのを毎日の楽しみにしていたので、寂しい気もしますが、嬉しいです。稲荷崎の続編も蟹江さんが良かったら、是非書いて頂きたいです！！これからも更新応援してます。 (2020年7月24日 13時) (レス) id: 65f516d7e9 (このIDを非表示/違反報告)
蟹江(プロフ) - 鏡月夜紅さん» かけもち作品減らそうと思って無理矢理終わらせましたすみません( ノД`)…続編も書きたいけど余裕がない！気が向いたらまたクロスオーバー書きたいと思ってます(°▽°) (2020年7月19日 11時) (レス) id: 5573998c0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蟹江 | 作成日時：2020年4月21日 1時
