1 zoolとRe:vale ページ1
「やべえ、レイ見失った。」
陣は、オーディションを受ける日の前日、テレビ局に怜夜と一緒に来ていた。
が、トイレに行って戻って来る時に道を間違えたようで、完全に迷っていた。
「本当、やべえ。レイに怒られる。それだけはマジ勘弁。」
陣は、取り敢えず、来た道を帰ろうと角を曲がった時、ドンッと誰かにぶつかった。
「痛ってぇ。」
陣は、軽く吹っ飛ばされて、尻もちをつく。
「あ、悪ぃ。大丈夫か?」
尻もちをついた陣に手を差し伸べる。陣は、遠慮無く、ガシッとその手を掴んで、立ち上がる。
「怪我はありませんか。」
別の声がして、陣は取り敢えず尻の痛み以外は何処も痛く無いので、軽く頷き、ぶつかった方を見て……固まった。
「……どわっ!? zool!?」
陣は、自分が推しているグループが目の前にいて驚き、後ろに跳ね飛んだ。
_zoolがいる! 俺の目の前に! やべえ、テンション上がって来た! うわ、推しがちょーキラキラして見えんだけど!
そう、陣にぶつかったのは、何と今人気のアイドルグループの内の一チーム、zoolの四人組だった。
「……今頃? お前、鈍いの?」
亥清悠は、陣の反応の遅さに呆れたように言う。
「まぁ、亥清さん。仕方ありませんよ。先程まで、全くこっちを見てなかったんですから。ねぇ?」
悠を宥めるの様に言う棗巳波は、隣にいる狗丸トウマに同意を求めるように聞く。
「まぁ、そうだな。と、お前ぶつかって悪かったな。」
巳波に同意したトウマは、陣に向き直り、謝った。
「いや、別に大丈夫だ。こっちこそ、悪ぃな。」
陣は、トウマ達に謝り、少し話をしていると、突然陣の後ろから大きな声が聞こえた。
「わあっ!」
陣は耳元で叫ばれ、ビクッと肩を揺らし、パッと後ろを振り向き、距離を取る。
「わーお。君、運動神経凄いね!」
声を掛けて来たのは、Re:valeの百だった。隣には、千もいる。
_うわぁ。生の百と千だ。絶対、レイ二人に会ったって言ったら、羨ましいがるだろうな。
「zoolとも共同だったよね。今日は、よろしく。」
千は、zoolの四人に挨拶する。
「よろしくお願いします。」
と、四人は口々に言った。
「よろしく! で、この子は?」
百は、四人の挨拶を返すと、陣を見た。
「君、名前は? どうして、此処にいるの? zool達と何してたの?」
百は、一気に質問して来るので、陣は、返答に困る。
「こら、百。質問し過ぎ。一旦、控室に戻らない?」
と、千はそう言った。
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アイナナファン - 最高でした!名前打ち込むところあるから夢設定できるはずなんだけどできない(><) (2022年12月26日 22時) (レス) id: 28b6081af3 (このIDを非表示/違反報告)
みりん - オリ.フラ立ってますよ! (2022年12月7日 17時) (レス) id: 9970d05afc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2022年12月7日 15時