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ま「僕、Aさんのこと大好きです」
「...え?」
急な告白に驚きつつも真冬さんをしっかり見る
ま「Aさんが誰よりも大事です」
「...!」
ま「だから、忘れないでください。僕のこと。」
「忘れるわけ...ないじゃないですか」
ま「えへへ、ありがとうございます」
ふにゃと笑う彼が
すごく可愛くて
きっと忘れたくても忘れられない
そう思えた
ま「...Aさん、ずっと生きててください」
「?はい。生きますよ。」
ま「僕ずっと、Aさんのこと愛してます」
「...はい」
ま「お願いがあるんです」
お願い?
ま「大好きって...愛してるって言って、抱きしめてください」
「...!?」
ま「お願いします」
そう言って彼は頭を下げた。
「......真冬さん、」
私は立ち上がって
彼をゆっくり、優しく抱きしめた
「...大好きですよ。愛してます。」
「ずっと、ずっと」
そう言うと彼は私を力強く抱き締め返した
ま「ふふ、僕もです。」
彼の体温は温かくて、心地よかった
ま「ずっと、好きですよ。」
「...はいっ」
涙が出てきた
大好きだって
愛してるって
嬉しい...
ま「...さよならです」
気がつくといつもの時間
「あ、はい。」
ま「では...」
「あ、真冬さん!」
振り返る彼をしっかり見つめて
「また来てくださいねっ」
にっこり笑った
真冬さんは
一瞬悲しそうな目をして笑い、
ま「...さようなら」
これだけ残して
病室を出ていった
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マロン(プロフ) - うぁっ、すごく泣きました…!画面が操作出来ないほどにスマホ濡れちゃってw感動しました!この作品好きです!頑張ってくださいね! (2018年4月9日 23時) (レス) id: 4f61b6c220 (このIDを非表示/違反報告)
syz(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年1月7日 23時) (レス) id: c576ed07c2 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - こういうのめっちゃ好きです!更新楽しみにしてます! (2018年1月7日 11時) (レス) id: 51264be10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:syz | 作成日時:2018年1月7日 11時