【おそ松さん】ドルオタ同士の恋愛事情。

□32.嬉しいなんて思わない ページ34

僕がにゃーちゃんの写真集にうかれていると急にありがとうございます、なんて言い出すAさん。

あぁ、そっか。


所詮僕らはこの写真集のための関係。


目的を達成したら終わりなんだ。


『あ、あぁ。
こっちこそありがとう！

…じゃあね』

上手く、笑えてたかな。

僕はゆっくり歩き出す。


その時

僕を呼ぶ声。

驚いて振り返ると泣きそうな顔のAさん。

僕は訳がわからず、おずおずとAさんに話しかけた。

『…どうしたの？』

僕がそう、声をかけると

驚いた表情をみせる。

「…あ、えっと…その

ま、まだ付き合ってるフリしといた方がいいんじゃないでしょうか…？」

『えっ？』


Aさんの、その言葉に内心喜んでる僕がいる。

僕が頷こうとした時。


「い、いやそのですね。

も、もしかしたら写真集を貰ってすぐに別れたら…その疑われるんじゃないかなって…

ごめんなさい！
嫌ですよね、すみませんっ！」

嫌なんかじゃない。

むしろ嬉しいのに。

その言葉が口から出ることはなく。


Aさんは、走って何処かへ行ってしまった。


僕は、どうしたいんだ。


*
松野家三男の喜び。









*
13の内容を大幅に書き換えました。

ここを見てアレって思った方は13を読み返していただけると嬉しいです。

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