【続】碓氷真澄の姉もサイコストーカー【A3!】

似てるキョウダイ ページ15

.


｢妊娠って母親の負担にならないように色々と周りがサポートしないといけないんじゃないの？｣

｢そう｣

｢俺達に出来る事なんでも言って｣

｢ふふ、お兄ちゃんだからね｣

｢いいかお前ら、今から言う事をしっかり覚えろ｣


静かになる談話室。
何だか事務所にいるみたいで面白い。


｢まず、重たい物を持たせるな。それからあまり立たせるな。あと階段の昇り降りもさせるな。転ぶと流産する可能性がある。体調管理についてはお前らも役者だから気を使っているだろうが、更に気を付けろ｣


頼もしい。みんなも元気に返事してるからきっとやり遂げると思う。


｢つわりは他の人に比べてそこまで酷くないらしい。ただ、眠気が強いから｣

｢ふふっ、密みたいだね｣

｢！…確かに。所構わず寝てたら介護して。多分妊娠の事で忘れてると思うけどストーカーの件もよろしく｣

｢…そうだったな｣


左京も忘れてたらしい。
他の子達も忘れてたみたい。


｢取り敢えず座っておけばいいから。暇つぶしあったら持ってきて｣

｢…アニキ。会長がお呼びです｣

｢ああ、今から行く。A、会長には俺から連絡しておく。安静にしてろ。いいな？｣

｢うん｣

｢いい子だ｣


凄い嬉しい。はぁ…幸せ。すき。左京…。すき。
なでなで気持ちいい。


｢いってらっしゃい｣

｢ああ。行ってくる。無理するなよ｣

｢うん。ケンもいってらっしゃい｣

｢へい！行ってきやす姐さん！｣


左京とケンが事務所に向かった。
……寂しい。


｢じゅうざ｣

｢？…なんすか？｣

｢来て｣

｢……あ！ずりぃぞ兵頭！｣

｢万里も来て｣


左京いない。寂しい。左京いないから秋組に慰めてもらう。真澄はいづみの物だから我慢。
十座左京に似てるから癒される。かわいい。どの組も大事だけど左京の居る秋組が一番すき。


｢Aさん大丈夫ッスか？｣

｢うん…。少し寂しいだけ｣

｢ヤバい。Aサンめちゃくちゃかわいいッス｣

｢十座左京の真似して｣

｢え、…俺っすか？｣

｢ふ、…兵頭が左京さんとか…くっそおもろ｣

｢ああ？うるせぇぞ摂津｣

｢…似てる｣

｢は？｣

｢…え？｣

｢左京も万里に煽られたら同じ事言うと思う｣

｢はは、確かにそうかもしれないな｣

｢ふふ、やっぱり十座は左京に似てる。かわいい｣

｢…あざす｣

｢やったね！兄ちゃん！｣

｢九門はケンに似ててかわいい｣


──

母親みたい→←きょうだい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す