少女と銀 ページ17
リリア「おっと、チャイムが鳴ってしまったな。ではまた放課後にでも聞こうかの。」
そのときのリリア先輩の目の色は…警戒と好奇心だった。
A「そうですね。それが良いと思います！」
…ちょっと疲れちゃったかも？
気のせいだね。
それにしても今家はどうなってるんだろう…
お母さんとお父さんは私を探しているのかな？
元気かな…
シルバー「…A？」
A「はいっ！！！？なんでしょうか！」
考えて全く周りを見てなかった…反省、反省〜
シルバー「次は体育の2時間連続の合同授業だ。行こう。」
A「はい！シルバー先輩！」
私はシルバー先輩について行った。
しばらく会話がなかったけれど
シルバー「何かあれば俺やセベク、おや…リリア先輩やマレウス様もいる。1人で抱えるのは、よくない」
その言葉は私を気遣っているものだった。
ディアソムニア寮で良かった。でも…ちょっと勘が鋭かったりするのは問題かもな。
A「ありがとうございます｡今のところは全然大丈夫ですよ！ここに来る前と同じです！」
そう言うとシルバー先輩は笑った。
シルバー「ふっ…そういえば魔法は使えるのか？」
A「はい、それなりに。いろんなこと出来るんですね。流石にユニーク魔法は使えませんけど…」
シルバー「十分だろう。分からないものがあれば俺に聞くと良い。」
とても優しい先輩だなぁ…
A「ありがとうございます！」
なんとなく朝比奈センパイを思い出した。
優しくて、優等生と言われる朝比奈センパイ。
でもそれは一瞬で消えてしまった。
シルバー「運動服に着替えなければいけないが…」
私はその瞬間に笑って、マジカルペンを振った
A「どうですか？出来ていますか？」
そう。着替えるときに魔法を使ってみたのだ。
シルバー先輩は少し驚いて…
シルバー「上出来だ。」
と、笑った。
シルバー「マジカルペンにブロットが溜まるとどうなるかは知っているか？」
A「はい、少しならリリア先輩に教えてもらいました。最低限は知っています。」
シルバー「なら良いが…少し黒く濁っている。休息は大事だ。」
A「はい！」
そうして、校庭に出て…授業が始まったのです。
バルガス「よし、まずは校庭10周！そのあと腹筋50回だ！」
A「はい!」
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作者名：レインボーローズ | 作成日時：2021年9月11日 12時
