少女の世界 ページ16
リリア「…学園長がそう言ったのか。お話では足りなかったかもしれん」
シルバー「……」
セベク「女子に対してその一言で終わるだなんて…学園長失格だ！」
そこまで言わなくても…
A「決まったことは仕方ありません。従うしかないんです。それで先輩方にご迷惑をかけているのはとても申し訳なく思っています。すみません。」
リリア「お主が謝るようなことは何もない。それに…ディアソムニア寮生は皆、Aのことを認めている。それには勿論わしらも含まれる。」
そうニッコリと笑ってくれるリリア先輩
A「ふふふっ。そうですね！！やっぱり学園長を引きずり出します？」
セベク「物騒だ！！」
A「ふふふっ…冗談ですよ。」
リリア「お主には期待しているんじゃ。マレウスとも打ち解けられよう。」
A「その寮長の件なのですが…何故ドラコニア先輩は皆さんに怖がられているのです？」
その瞬間、セベクさんとシルバー先輩は気まずそうに言った。
シルバー「マレウス様は強大な力を持っているが故に周囲の者たちから恐れられている。さらに茨の谷の王となるお方だ。」
セベク「あのお方の素晴らしさをわかっていないのだ！！！」
ドラコニア先輩は畏怖の対象…肩書きと、力のせい、かな。
A「なるほど！それは悲しいことです。でも何故怖いと思っている相手に招待状を届けないのでしょう。報復が恐ろしいのでは？」
リリア先輩は苦笑し、わたしに顔を近づけて…
リリア「あやつにはちと厄介な因果がついて回っておる。」
と、小声で言ったのだ。
なんで小声なんだろ？まぁ、いっかー
リリア「それよりもわしはお主がニホンというところで暮らしていたときのことを知りたいと思っている。」
日本の暮らし？？うーん…なにがあったかな。
A「魔法がないのは勿論！でもインターネット…マジカメのようなものはありましたよ！スマホとパソコンは持ってきているので後で見せますね。あとは…化学が発達した世界、と言えば分かるでしょうか。」
リリア「なるほどな。わしらからすればあまり考えることがなかった世界じゃ。Aよ、学校などはどうしていたのか？」
A「学校はこの世界とほぼ同じです。私は高校で部活と委員会に所属していました。」
リリア「ふむ。ではあのセカイという──────」
リリア先輩が話し始めたとき、チャイムが鳴った
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作者名：レインボーローズ | 作成日時：2021年9月11日 12時
