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早く、もっと早く
素直になれば良かった

俺も
藤ヶ谷も



「…なんっで、なんで、ちゃんと言わないんだよ…ぐずっ……」



俺は自分が傷付くのが怖くて
ずっと逃げていたんだ


でももう逃げない


俺は
藤ヶ谷が…


藤ヶ谷の事が……



「俺…北山のことが好き…なんだ…」



俺が話す前に藤ヶ谷が伝えてくれた気持ち
お互いの気持ちがシンクロして
身体の中から想いが溢れていく



「北山の事が好きで…好きで…大好きで…っ」

「ぐずっ…バカ……そんなん、俺だって…一緒だよ……藤ヶ谷のことっ、ぐずっ…ずっと好き…だよ」



ずっと言いたかった
ずっと聞きたかった″好き″の言葉


背中に回した腕にぎゅっと力を込めると
藤ヶ谷も優しく強く俺を抱き締めてくれた



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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2019年10月1日 23時

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