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「ふ、藤ヶ谷、ど、どうしたの?急に…」
藤ヶ谷の腕の中にすっぽりと収まって
心臓は煩く脈を打つのに
甘い香りに包まれると心がじんわりあったかくなっていく
「北山…この前は、酷いこと言ってごめん…」
藤ヶ谷の心臓の音がドクドクと触れ合った所から感じられた
嫌われてた訳ではないんだ
藤ヶ谷の気持ちが声のトーンや心臓の音で伝わってきて身体からふっと力が抜けた
F「こんなこと言い訳にしか聞こえないかもしれないけど、俺、北山がどんどん離れていってしまう気がして怖かったんだ…」
怖かったのは俺だって一緒だよ
この気持ちを伝えてしまったら
今までの俺たちじゃいられなくなる
どんなに嫌われても避けられても
ただ側に居ることだけは奪われたくなくて
だから気持ちが溢れて出ない様に
蓋をして
F「俺たちの距離は離れてくのに大倉くんとの距離がどんどん近付いてって……北山の隣は俺の居場所なのに…って……」
藤ヶ谷も同じ事思っていてくれてたんだ
俺たち同じ気持ちだったのに
なんで、こんなお互いに傷付け合ってしまったんだろう
F「北山がどっかに行っちゃうような気がして…苦しくて……」
藤ヶ谷が言葉を詰まらせた
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2019年10月1日 23時