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最近、愛梨から連絡がない。忙しいのかな?
愛梨の好きなお店のケーキを買って、マンションまで行った。
まだ帰ってないみたい…
合鍵はあるんだけど、優愛の事があったから使えないでいた。
でも愛梨がそんな事する子じゃないから…
とりあえず中へ入った。
よかった、誰もいない。
ケーキを冷蔵庫に入れ、愛梨の帰りを待っていた。
全然帰ってこない。もう2時を過ぎた。深夜まで大変だな。
俺がここにいたら、疲れが取れないよな?
帰ろうと思った時…
ガチャ
「愛梨…。」
愛『…裕太さん、、どうして?』
やっぱり疲れた顔してるな。
「会いたくなって。ごめんね、遅い時間に。」
『待っててくれたのに、遅くなってごめんなさい。』
申し訳なさそうに謝るから、ギュッと抱きしめて"お疲れ様"って頭を撫でた。
あれっ?何かいつもと違う匂い…男物?
愛梨に限って、違うよな。気にしすぎ。
愛『…裕太さん。会いたかった。』
「俺も会いたかったよ。」
寂しかったのか、愛梨は泣き出してしまった。
落ち着くまで、背中を擦ってあげた。
「愛梨は、泣き虫だね。」
流れた涙を拭うように、掬い上げながら頬にキスを落とす。
愛『…裕太さん。』
「愛梨、なんかあったの?」
愛『……何にもないですよ。ただ、寂しかっただけです。』
「そっか。今日は、ずっと一緒にいるからね。」
ふわっと笑った瞳の奥の哀しみに、俺は気付きもせず…愛梨を抱いたんだ。
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作者名:るぅ☆ | 作成日時:2017年5月27日 21時