傍にいさせて。（yuta.t） (ページ16)

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酔っぱらいのニカを送ってる。

ってか、コイツ酒癖悪い。よかったよAと一緒じゃなくて。

「おい、二階堂！起きろよ！着いたぞ！」

無理やり起こして帰した。あぁー、面倒くさかった。

どうしよっかな？このまま帰ってもな…

Aんち行ってもいいかな？ここから近いし。

「すいません、○○○の△△△マンションまでお願いします。」

Aのマンションまで来てしまった。

よく考えたら、もしかしたら優愛がいるかもしれないよな？携帯鳴らしてみるか。

prrr…

『…はい。』

「ごめん、俺…裕太。」

『どうしたの？』

「Aのマンションまで来たんだけど、1人？優愛いない？」

『うん。』

「じゃ、部屋入れてくれる？」

『どうして？』

「どうしてって…話したいから。」

『ホントに？シたいだけじゃない？』

「はっ？どういう意味！」

『とりあえず、どうぞ。そこにずっと居られたら迷惑だから。』

施錠が解除され、Aの部屋に入った。

「おじゃましまーす」

A、なんか怒ってない？プリプリしてる。

キッチンでコーヒーの準備してくれてるみたいだから、そっとAの後ろから抱きしめた。

『…ちょ、ちょっと何してんの？』

「抱きしめてるだけ。」

『…裕太、アイドルでしょ。こんなとこにもう来ちゃダメだからね！』

その言葉がすごく嫌だった。アイドルだから何？
俺だって…ただの男だよ。

『…優愛がね、、、裕太の事好きなんだ。私、優愛を裏切れない…。だからもう来ないで。』

優愛を好きになれとでも言うわけ？
だから来ないでって…

スッと俺の腕からすり抜け、リビングまでコーヒーを運んでいった。

『これ飲んだら帰って……』

拒否られてる感がすごくヤダった。

胸が締め付けられるみたいで苦しくなる。

Aは、全然俺を見ようとしない…

「A、こっち見ろよ…」

それでも見ないから、肩を掴みこっちを向かせた。

何で悲しそうな顔するの？今にも泣きそうじゃん。

『優愛はね、、とってもイイ子なんだよ。だから、ちゃんと見てあげて。きっと裕太も好きになるから。』

イイ子だから好きになるなんてないから…

「俺、好きな人いるって言ったよね…？」

『美月さん、、だったね。片思いなら、優愛にもチャンスあるでしょ？』

「やっぱ帰るわ…。」

Aの言葉一つ一つにモヤモヤしてきて、部屋を出て行った。

Aは、俺と優愛に付き合ってほしいの？

本当にそう思ってるの？

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