第3話 ページ4
瀬菜said
看護師「ちょっ!廊下は走らないで下さい!」
『あっ…!すみません…あっ!A…!いえAさんの病室ってどこですか!?』
看護師「ここの廊下の1番奥の部屋『ありがとうございます!』…はい。」
看護師さんの言葉を遮り、私は言われた場所へ急いだ。
その場所に着くと、
"209 AA"
の文字
『ここ…だ…。』
扉を開けると奥の方で泣き声が聞こえた。
その泣き声のする方に行ってみると、ベットに横になり酸素マスクをしているAと、そのAのお母さん、おばさんの姿があった。
おばさんは私に気付いたのか私の方に振り向いた。
母「あら…瀬菜ちゃん…。来てくれたのね…。わざわざありがとう。しかも救急車を呼んでくれたのは瀬菜ちゃんだって聞いたわ。ほんとうに…ありがとう…。」
おばさんはか細く小さな声で私にお礼を言い、頭を深く下げた。
『おばさん頭をあげて。私は何も…出来なかったよ。Aを助けられなくてごめんなさい…』
私の声はとても震えていた。まるで自分の声じゃないかのようだった。
母「そんなことないわ。瀬菜ちゃんは瀬菜ちゃんの出来ることをやってくれたわ。だから自分をあまり責めないでね。」
おばさんは優しく温かい声で私にそういった。自分の娘が事故にあってしまったというのに…。
『ところで…Aの容態は…?』
母「…。」
おばさんがなにも言わない。私は焦りと心配でいっぱいになった。Aは…Aはどうなったのだろう…。
母「…意識不明の重体ですって。目覚める可能性は低いみたい…。」
『…!?』
だからおばさんは泣いていたのだ。15年間育ててきた可愛い娘が目を覚まさないなんて言われたらショックも大きいだろう。
小さい頃からずっと仲良しだった幼馴染がもう目を開かないのではと考えると、私の両目からは涙が溢れてきた。
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ぱりぱり春巻きのゆう(プロフ) - 山犬さん» わざわざありがとうございます( ; ; )ほんとですか!?そう言っていただけるととても嬉しいです!!!ありがとうございます!!頑張ります!!! (2019年7月21日 20時) (レス) id: 448f5f687c (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 来ましたー!このお話面白いですね!まだ途中までしか読んでいないんですけどそれでも面白いです!!頑張ってください!! (2019年7月21日 20時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり春巻きのゆう(プロフ) - さくさん» コメントありがとうございます( ; ; )スマホを没収されてしまっていたので止まっていました…申し訳ないです…これからまた更新してまいりますのでこれからもよろしくお願いします! (2019年7月4日 21時) (レス) id: 448f5f687c (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新止まってます!戻ってきてください!楽しみに待ってます! (2019年7月4日 17時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう@こたぬき(プロフ) - 暇人(^^)さん» コメントありがとうございます!!自殺は…今のところしようとしたなんて思ってません!(((…w昨日誕生日だったのに更新し忘れてしまって申し訳ないです…でも家庭環境は悪いままですが、気持ちが少し落ち着いたのでゆっくり書いていくと思います!! (2018年9月21日 18時) (レス) id: 1a2411f55a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2018年7月17日 21時