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32. ページ34

キヨside

Aは捕まってしまった
俺らを逃がすために

最後Aの顔を見た時、必死に助けを求めてた

俺は守れなかった
Aのことを

俺はその場で崩れ落ちた

ヒラ「キヨ…」

ヒラの俺の名前を呟いた声を最後にそこからの記憶がない
気づいたら最俺ハウスのソファに寝ていた

キヨ「ヒラ!」

悪い夢だったんじゃないかと思うほどここに帰ってくるまでの記憶がなかった

最俺ハウスの中でヒラの姿を探していると、鏡に写し出された目がパンパンに腫れた俺

その姿を見て悪い夢ではないと思い知らされる

どれだけ探してもヒラは居ない
帰ったのだとようやく理解した

俺はAがいたあの部屋のベッドに座り込んだ

ベッドとベッドサイドテーブルと1つの窓しかないこの部屋
何もないこの部屋

Aはずっと1人でここにいた

キヨ「俺が閉じ込めた」

俺の呟きさえ悲しく響いて、いやでも1人なんだと思い知らされる

Aを助けたい思いが膨らんでゆく

“脱獄”

この2文字さえ浮かんだ

もし仮に逃げたとして、その後はどうするんだよ
ずっと一生逃げ続ける日々を送ることになる
俺はその覚悟が出来ても

Aはそれで幸せなのか?

そう考えると頭を抱えてしまう

Aは俺に普通に生きて、普通の幸せを手に入れて欲しいと思ったから、身代わりになったはずだ

あいつは優しいんだ
また涙が出てくる

キヨ「俺ってこんなに泣き虫だっけ?」

頭を抱えてるとベッドサイドテーブルに置かれたAの携帯から音が鳴る

こんな所に置いたっけ?そんな疑問を浮かべ携帯を開くと

スペードからで

『ハートに任務だ。闇の蝶を脱獄させろ』

それだけの文だった
なぜAが捕まった事を知っているのだろうか

こーすけは抜かりが無い
マスコミにはまだ伏せている

それにAとハートの俺が一緒にいることをなぜ知っている?

俺の状況をよく知っている人物だ

俺は少し考えてピンとくる

「あぁ。そういうことか」

俺はニヤッとして携帯を置いた

俺は自分の携帯をポケットに入れて小走り気味に最俺ハウスを出た

Aは暗い世界で生きてきて自分を偽っていた

俺だって変わらない
いつの間にかハートという役職を持つぐらい警官の裏の仕事をたくさんしてきた


_______スペード、ハート、ダイヤ、クローバー

裏社会を仕切る位の高いもの


こんな役職いらねぇよ


人気ゲーム実況者


そんな仕事捨ててやるよ


警官


正義なんて必要ない


AのSupermanになるんだ

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ゆゆ - これは1つの私の答えです。彼女の最期など皆様の答えは違うと思います。是非お聞かせ下さい (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - サム達を残して逝ってしまう悲しさ不安さがどこかにあり、満月は彼女の気持ちと同じく暗闇に隠れてしまいます。彼女の壮絶な人生と狂った恋愛を許してしまうそんな世界を現しているのが月の光。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 解説です。月の光は楽しくもあり悲しくもあるどちらともいえない曖昧な世界を表現した曲と言われています。サムと過した日々は楽しいですがキヨの想いが彼女を苦しめたためにどちらともいえないと発言しています。 (2020年4月30日 16時) (レス) id: 4afcd35675 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 孤黒さん» ありがとうございます!その言葉全てが嬉しいです!マイペースすぎて進まないですが最後まで最善を尽くしてこだわらせてもらいますのでよろしくお願い致します! (2020年4月23日 15時) (レス) id: f9b5f66733 (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - 完結おめでとうございます!こんな感じのお話を読んだのは初めてでした。とっても面白かったです!最後まで雰囲気を崩さない所とか、素晴らしいなぁと感心しております。「唐紅」の方も楽しみにさせて頂きます!最後まで応援しております! (2020年4月19日 23時) (レス) id: 785222cc26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2019年8月30日 1時

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