＊エピソード9 ページ11
部屋、どうしよう。明るい感じがいいなぁ…そして落ち着く感じ…。ってそれ私の自室で良くない？
悶々と悩むこと5分。あれこれ考えても、やはり元いた世界の自室が1番ということでインクサンズの元に行くことにした。
彼はリビングでゴロゴロしていた。暇なのだろうか、それとも待たせてしまっただろうか…。
「あの、インク君。」
「ん？Aちゃんどーしたー？あ、部屋決まった感じ？」
妙に、と言ったらおかしいが…察しがいい。もちろん合っているので首を縦にふる。
「OK、んじゃあがろっか。」
私たちは部屋を作るために2階に上がった．
途中でみんなの部屋は2階にまとまっていて、リビングや洗面所、お風呂などは一階だとインクサンズが教えてくれる．かなりありがたい．
※アジト捏造です！二階建て！
どういう風に作るのかが気になる私。思わずまじまじと彼の一挙一動を観察する．
そんな視線に気付いたのか、少し照れ気味で彼は私の方を向いた．
「そ、そんなに見られるとは思わなかったや…へへっ」
「えっあっ、ごめん。」
ちょっと見過ぎてしまったようだ．でも観察楽しいんだよな…。
「気を取り直して…」と呟いて彼は背にあった筆に手をかける．パフォーマンスしてくれたのか、2、3回ほどくるくると回してから壁にドアを描き始めた．
上がってくる時にイメージ、構図は伝えてあるので大丈夫だろう．絵を描くだけで部屋ができるって、今思えば超常的では？？
でもここは異世界だからいいか、と思考放棄した．
そしてあっという間に彼は部屋を完成させた．
「できたよAちゃん！開けてみて！できてるかな…？って言っても自信はあるけどねっ⭐︎」
「ふふっ…ありがとう．じゃ、遠慮なく開け…るね。」
ちょっと敬語になりそうになって意識的に崩す。ゆっくりと期待をこめてドアノブを左へ捻った．
「…！すっっごい…！！」
「でしょう！へへっ…。」
あまりの光景に目を疑った．確かにこと細かに伝えたのもあるだろう．でも、ここまで私の元の世界の部屋に忠実にできるとは…。
「本当にありがとう…！なんだかんだ自室って気が抜けるなぁ…。」
ふらふらとベットへ足が向かう．ﾎﾞｽﾝと沈むのは不可抗力だと思う．落ちてきてから既に半日程度経過しているはずだ．怒涛すぎて疲れた．
「あ、お昼寝する？ゆっくりしてねっ。」
彼がドアを慎重に締めたのを確認して、私の意識は沈んでいった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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小波優凛(プロフ) - リナさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2022年9月6日 13時) (
レス) id: ee7bb1b218 (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - めっちゃ好きです！頑張ってください!!!!ﾚ!!! (2022年9月6日 13時) (レス) @page32 id: 1d4856d0dd (このIDを非表示/違反報告)
小波優凛(プロフ) - EDDさん» ありがとうございます！励みになります！！ (2022年7月27日 14時) (レス) id: ee7bb1b218 (このIDを非表示/違反報告)
EDD - 好きだわぁ…………更新頑張ってくださいね!! (2022年7月27日 9時) (レス) @page21 id: 1e11c6997e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小波優凛 | 作成日時：2022年6月8日 22時
