UB少女【ポケモンサンムーン】

それから ページ4

閉じ込められた後すぐにわかったことだけど

彼の名前はグラジオ。

グラジオとの生活は思ったより苦ではなかった。

彼が食事に行くとき以外はほとんど一緒にいてくれたし、

ご飯はちゃんと運んできてくれたし、

部屋には本とかぬいぐるみとかあったから退屈じゃなかった。

それとグラジオには妹がいるらしい。

部屋の向こう側から声が聞こえたからわかった。

あ、それと首輪も貰ったなぁ。

毎日抱きしめてくれて、好きって言ってくれた。

そこまで愛してくれた彼は、一年くらいたったある日、こんなことを言った。

グラ「自由にしてやるから、逃げろ。」

「え…？」

グラジオは私の首輪を外しながら

グラ「俺は、此処から出ていく。だから、お前も自由に生きろ。」

「なんで？あんな…なんで？」

首輪を外し終わったグラジオは、一瞬傷ついた顔を見せた。

グラ「…少し、事情があってだな。（人1）を、巻き込むわけにはいかない。」

そしてグラジオは部屋から出る直前に

グラ「（人1）は誰かに助けてもらってくれ。

　…だが、よく聞け。金髪の女…代表と呼ばれる人には助けは求めるな。」

「？わかった…。」

グラ「じゃあ、俺は行く。…元気でな。」

…グラジオはすぐ行ってしまった。

「とはいっても、どうしよう。」

今まで部屋の外に出たことのない私は外のことを知らない。

一人で悩んでいると

？「あらぁ。グラジオったら、何か隠してると思ったら…」

女の人の声だ…！！

「！！」

？「貴方のことだったのねぇ…。」

金髪の…女の人。

1番歪んだ→←これも愛（苦手な表現あるかもです）

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