UB少女【ポケモンサンムーン】

お話しましょ ページ18

「グラジオが行っちゃった後はね…」

グラジオが行った後のことを全部話した。

イーブイとガーディを貰ったことも。

口下手な私の話を真剣に聞いてくれた。

真剣に聞いてくれたんだけど、

時々悲しそうな顔をして「そうか。」と言ってた。

なんで、悲しい顔をするのかはわかんなかった。

グラ「…。」

「えと、こんな感じ…です。
？グラジオ？」

グラジオは無言のまま私を抱きしめた。

体温がさらに伝わって暑い。

なのに離してくれる気はなさそうだ。

グラ「…ごめん。」

「…グラジオって、ごめんって言うんだ。」

グラ「は？」

「だって、いっつも『悪い』とか『すまない』だからさ。」

私がそこまで言うとグラジオは私から離れた。

それでも肩は掴まれたまま。

グラ「俺は真剣に…！あ…。」

…泣いてる？

グラジオが、泣いてる…！？

「グ、グラジオ…？？」

グラ「俺は、後悔しているんだ。」

「なんで？」

グラ「俺が閉じ込めてしまったせいで、（人1）がそんな実験に
　関わってしまうことになるなんて…。
　自由であるべきの（人1）の時間を奪ってしまった。
　こんなことなら、」

私はグラジオがこの先いう言葉を知っている。

だから、言わせたくなかった。

「言わないで。グラジオ。」

グラ「！」

「私は後悔してない。閉じ込められたって、時間を奪われたって、
グラジオに会えたんだもん。」

あ、あとビッケさんと今日会った人たちも！！

グラ「…お前、変わったな。いい方に。」

「そ、そう？
あ…！私、グラジオの話聞きたい。」

グラ「退屈だと思うが、いいのか？」

「全然大丈夫だよ。」

笑って見せたが、うまく笑えたかな。

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