◆Reunion over 10 years ページ14
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿時は流れ、2015年。
場地が亡くなり、
一虎が捕まった“血のハロウィン”から10年が経った。
“10年”
そう、一虎が少年院から出てくるのだ。
少年院と言っても、
私たちはもう25歳になったけれど。
「A」
金髪の君に名前を呼ばれ、振り向く。
『千冬』
「一虎くん、明日出所するんだろ？」
『うん…あのさ、千冬。私、一虎の事迎えに行きたい』
椅子に座ってコーヒーを飲む千冬に、そう告げる。
『千冬が一虎の事良く思ってないのは分かってる。
でも、東卍は離れ離れになって、場地はいなくて。
だから私が一虎に“おかえり”って言ってあげたい』
千冬を見つめると、
コーヒーカップを机に置いて、ため息を吐いた。
「…オレが駄目って言うと思った？」
『…え、』
「確かに場地さんを刺した一虎くんを恨んでた。
けど、いつまでも恨んでたって前に進めねェ。
オレももう大人だし。きっと場地さんも、それを望んでる」
ふわ、と笑った千冬。
『ありがとうっ、千冬』
「うん。でもオレも一緒に行く。
一虎くん何するかわかんないし」
ねぇ、一虎。
一虎がいない間に、沢山の事が起きたんだ。
稀咲は死んだ。
東卍は解散した。
マイキーとは、決別した。
そして千冬と付き合って、もう8年になる。
一虎は怒るかな。
マイキーじゃなくて、千冬を選んだ事。
マイキーと離れた事、怒るかな？
『一虎迎えに行ったら、どこか寄らない？』
「え？」
『これまでの事、きちんと話したいからさ』
千冬との事も話すよ、と告げると、
千冬は頷いて、手をぎゅっと握ってきた。
「大丈夫、一虎くんは怒ったりしない」
『…千冬ってエスパー？』
何も言ってないのに、
私の気持ちを汲み取ってくれる。
「バーカ、それだけAの事見てるんだよ」
“彼”と離れて10年が経とうとしている。
未だに私は、無意識に彼の背を追っていた。
｜→←◆Next door different from those days
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莉子(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» わぁ…!!楽しみにしてますね(*´∇｀*) (2022年4月2日 22時) (
レス) id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - なつきさん» 続編出せてなくてすみません(^-^; 単行本を読み進めてはいるのですが、今後の展開をもう少し把握してからの方がお話書きやすくて…。内容考えてきてはいるので、もう少しお待ち下さいm(__)m (2022年1月12日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 高校生編見たいです（ ; ; ） (2022年1月11日 1時) (レス) id: 337fb59863 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 莉子さん» 実は本編の続編がこの夢を見ていたところから始まる予定です（´-`）.｡o０なのでここで完結、ではないので安心してください！ (2021年11月7日 22時) (レス) @page28 id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - え…夢オチ、、ってことですよね、？ (2021年11月7日 8時) (レス) @page28 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：重岡ゆう毅
| 作成日時：2021年9月22日 21時
