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『…なんか、ドキドキするね』
「うん」
千冬の車で、一虎の元へ来ている。
車から降り、門まで歩く。
すると、一人の男性がこちらへ歩いてくるのが見えた。
『ッ一虎!』
「_____A、?」
それは紛れもなく、一虎で。
金髪の混じった髪は、全て真っ黒になっていた。
「なんでAが…?それに、千冬まで……」
私達を見て驚く一虎。
無理もない。来る事は話していなかったし。
なんせ、10年ぶりに会うんだ。
『…一虎、長い間面会行けなくてごめんね。
今日はね、一虎を迎えに行こうと思って、来たの』
「A…」
『“おかえり”、一虎』
そう言い、一虎に笑いかけた。
「っ…“ただいま”、A……」
一虎は目に涙を浮かべ、笑い返した。
「…さて、行きますよ一虎くん」
「え、何処に…?てかなんで千冬…?」
『…一虎がここへ来て、10年。その間に沢山の事があった。
全部話したいから、着いてきて欲しい』
一虎を連れて、
とあるファミレスへと向かった。
.
「…ここのファミレス、懐かしいな。
東卍結成時、よく七人で来たっけ」
一虎がそう言い、ふと思う。
また、無意識にあの頃を考えてたんだ、と。
「…で、話してくれるんだな?」
『うん。長くなるけど、聞いて欲しい』
そこから私は、
血のハロウィンが終わってからの出来事を話した。
さすがにタケミっちが未来から来た、
とは言えないけど。
話せる事は全部話した。
一虎は時折頷いたり、
目を見開いたり、真剣に話を聞いてくれた。
『…そして、中学の卒業式の日。
私は、マイキーとは離れた』
「…は?」
『決別…っていうと大袈裟だけど。ケンチンはそう言ってた。
東卍みんなマイキーと会ってない。
今どこで何してるのかも、分からない』
それから…、と私は千冬を見た。
『私と千冬は、高校生の頃から付き合ってる。
今年でもう8年くらいになる』
「オレは真剣ですよ。
何があってもAの側にいるって誓った」
一虎は、そうか…と呟いて視線を落とした。
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莉子(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» わぁ…!!楽しみにしてますね(*´∇`*) (2022年4月2日 22時) (レス) id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - なつきさん» 続編出せてなくてすみません(^-^; 単行本を読み進めてはいるのですが、今後の展開をもう少し把握してからの方がお話書きやすくて…。内容考えてきてはいるので、もう少しお待ち下さいm(__)m (2022年1月12日 22時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - 高校生編見たいです( ; ; ) (2022年1月11日 1時) (レス) id: 337fb59863 (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 莉子さん» 実は本編の続編がこの夢を見ていたところから始まる予定です(´-`).。o0なのでここで完結、ではないので安心してください! (2021年11月7日 22時) (レス) @page28 id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - え…夢オチ、、ってことですよね、? (2021年11月7日 8時) (レス) @page28 id: e12f476466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:重岡ゆう毅 | 作成日時:2021年9月22日 21時