口が悪くて何が悪い

49. ページ50

Youside

「うんんんんっま!!!!!!!」

界人「でしょ！？美味いでしょ！？」

「うす！」

界人「…なんか最近返事がマッシュになってない…？」

「気のせいっすよ」

界人「…そっか。」

「にしても、あのマネージャー新米っすよね？
こう言うのもなんなんっすけど、
新米なのにあんなすぐ江口先輩の近くに行けるような
もんなんすか？」

界人「いいや。ロクに仕事もせず抜け出してた
みたいだよ。噂だけどね。人の手柄を奪って
上り詰めたんだとさ。」

「…つまりクズということでいいか？」
界人「うん。」

「ま、人の愚痴を言うのも良いもんじゃねぇ。」

界人「…そうだね。」


界人「おじゃましまーす」

「どーぞー」

界人「うおぉ、広い。」

「そうですかね。普通っすよ」

界人「普通なんだ…」

「…まじで何も無いですけど、コーヒーでもどうっすか」

界人「じゃあ貰うわ。」



「…落ち着きますな。」

界人「そう？なら良かった。」

「江口先輩はうるさいっすからね」

界人「でも、そのうるささが逆に好きなんじゃない？」

「そうだ忘れてた」
界人「おい」

「うーーん、恋愛の好き、ねぇ…」

界人「恋愛ドラマとか、映画とか、アニメとか
見たことないの？声優したとか。」

「…ない。ハスキーボイスだから
採用されにくいし、そもそも受けたことない。
そして興味ない。」

界人「ま、確かにAちゃんの感じ、
恋愛に興味無いですってパターンの高嶺の花だね。」

「そっすか？」

界人「うん。」

「…江口先輩が…恋人……うーーーん、…」

界人「お、イメージは大事だよ。頑張って。」

「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
界人「よく息もつな…」

「やっぱり分からん!!!!」

界人「知ってた!!!!!」

「ムズいっすよ…」

界人「まぁそうだよな…でも、ドキドキしたら
分かるかもな。」

「あー、よく言いますよね。
好きな人の前ではドキドキするって。」

界人「そうそう。」

「でもあのマネージャーちゃんがいるので
多分無理っすね…」

界人「そうだね、まずはあの子をどうにかしないと…」

「ということで事務所からデータを集めました！」

界人「……いや流石国立大出身…
…もうそこまで来たら怖いよ…」

「このことは訴えるべき！
そもそも面倒ごとは嫌いですけど
尊敬する先輩が絡まれているとなれば別ですな。
徹底的に潰すぞこのクソ野郎」

界人「トコロドコロクチワルイヨ…」

この小説の続きへ→←48.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す