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江口side
「…ｽｰ､ｽｰ､」
江口「泣き疲れたんかな。」
麗奈「そりゃぁ、あれだけ過呼吸でしたから…」
浪川「江口くんは、何か知ってることあるか？」
江口「…そうですねぇ、…見てる限り、
暗い所が過度に苦手みたいですけど…
トラウマか何かだと思います。」
花江「トラウマか…そういえば、
"化け物"って言ってなかった？」
梶「言ってたな…。化け物か、…誰のことだろう。
両親とか、そこら辺か？」
江口「いや、Aの両親は紛れもなくいい人です。
この前Aの実家に泊まらせてもらった時も、
すごく親切にしてくれて、Aもご両親が
大好きみたいで。」
西山「泣くことにも抵抗がありそうでしたし、
何より、自分が思ってもいないことを
言ってるように見えましたね。助けて欲しいのに、
大丈夫だなんて言って。まるで、
自分を無理に納得させようとしているみたいな…」
江口「ほんとお前流石特待生だな。洞察力すげぇな。」
西山「洞察力というか単なる憶測ですけど。」
麗奈「……虐待、…でしょうか…」
全「え？」
麗奈「だって、…痣がありましたし…」
江口「……」
麗奈「ご両親がいい人なのは、分かるんです。
だから、虐待をしていたのはご両親じゃないはず。」
江口「…そういえば、Aの実家のアルバムには、
幼少期の写真がなかったんだよな…。
あと、中3より前の記憶が無いらしいし。」
西山「……里親。」
梶「里親？……あ。」
西山「もしかして、そのAのご両親は、
養子縁組なのでは…？」
浪川「…確かに、記憶喪失なら尚更だな。
つまりは、本当の親から虐待を…？」
江口「……それは…有り得ますね…」
花江「Aちゃんが知らないんだとしたら、
本人が気づくまで、もしくは知らないままの方が
いいかもしれないですね…」
麗奈「そうですね…。このことは、私たちでの
秘密にしましょう。」
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ひなせ(プロフ) - ひょこっ (3月22日 21時) (
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作者名：ゆうり | 作成日時：2024年3月1日 20時
