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30. ページ31

江口side

逃げるように出てったな…

母「ごゆっくり〜」

江口「はい。」

これがアルバムか…
Aの小さい時ってこんな感じだったんだな。
……でも、何で小一からの写真しかないんだ?
赤ちゃんの写真が1枚もない…
ん?なんか挟まってる…?

"咲波(さきなみ)A"

咲波…?Aの苗字って月城なはずじゃ…
いやでも、この前Aのお母さんが
月城ですって言ってたよな…?
…あれ、この時には既に傷がある?
でも、なんだろう。この挟まってる紙は…
見せない方がいい気がする。

そしてAが風呂を出た後、
俺も入らせてもらった。


父「2人ともあがったかの?このアイスいるか?」

「いいの!?ありがとう!」

江口「ありがとうございます。」

こんなに上品な言葉遣いの方から
毒舌って普通生まれるか?いや失礼なのは
分かってるしそこもひっくるめて好きだから
別にいいんだけどさ。

「お風呂あがりって、冷たいもの食べると
スッキリしますよね〜!」

江口「わかるぅ〜」

父「Aや、目の調子はどうだい?」

「大丈夫だよ。」

母「人と違って大変なのにねぇ、
私たちに仕送りまでしてくれて、ありがとうねぇ。」

「当然だよ。ここまで育ててくれたんだもん。
それに、人と違っても私は私だから。」

母「…そうだねぇ。Aは、強い子だねぇ。」

「…ありがとう(笑)」

父「…拓也くんは知っておるのかの?」

江口「はい。本人から聞きました。」

母「そうなの…!…心を開ける人が近くにいて、
Aは良かったねぇ。」

「…そうだね。うん。…先輩は抜けてるところ
いっぱいあるけど、誰よりも心がしっかりしてる。
だから気兼ねなく話せる。私は幸せ者だね(笑)」

江口「……他の奴らには言ってないのか?」

「言うわけないじゃないですか(笑)
弱視だなんて、言ってなんになるんすか?」

江口「…Aがいいなら良いんだ。」

でも、Aは親思いで良いよな。
俺もちゃんと、親孝行しなきゃいけねぇのに。

父「そうだ。お前さんたち、ちょいと出かけないか?」

江口「出かける…?」

父「すぐそこだよ。綺麗な場所があってのぉ。」

「いいよ。行こう。いいっすよねぱいせん?」

江口「…おう。」



父「ここじゃ。」

江口「へ、へぇ、。」

暗くて何も見えねぇ…
Aも何も見えてねぇよな…?
俺は必死にAに目線を向ける。

父「ふぉっふぉっ(笑)何も見えんじゃろう?(笑)」

江口「は、はい。」

父「まぁ見ててのぉ。」

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設定タグ:男性声優 , 江口拓也 , ギャグ   
作品ジャンル:恋愛
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ひなせ(プロフ) - ひょこっ (3月22日 21時) (レス) id: d74b6f2649 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうり | 作成日時:2024年3月1日 20時

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