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27. ページ28

江口side

江口「なぁ花田君。」

花田「…はい。」

江口「君はさ、好きな子1人も信じてあげられねぇの?」

花田「……」

江口「好きな子1人も、助けられない?」

本当は、あのナンパは俺らが仕掛けたものだった。
でも、想像以上にAが怖がっていたのは
申し訳なかったな…
でも、そこで花田くんが何か一声かけてたら、
俺も花田くんを見直そうかと思った。
だけど出来なかった。その上、
初めから確証のないものを信じ、好きな子を
信じることすらしなかった。

江口「君は、Aを自分のものにしようと
している。すなわち、自分の彼女にしようとしている。
それは合ってるかな?」

花田「……はい。」

江口「…俺はね。俺がAの物になる。
俺がAの彼氏にさせてもらう、
っていう考えなんだ。俺と君じゃあ真逆だね。」

花田「でも、Aさんはしっかりした人が…!」

江口「君にAの名前を呼ぶ権利は無いよ。
そして、君はお世辞にもしっかりした人とは言えない。」

花田「……」

江口「何も言い返せない時点で、気づいてるんでしょ。」

花田「…そうですね…でも、月城さんは渡しませんよ…?」

江口「悪いけど、俺らの中ではどうしようも出来ない。」

花田「え、?」

江口「俺らが渡す渡さないじゃない。
Aが、選ぶ選ばないだから。俺らは
それに従うしかないんだよ。好きな子ならな。
相変わらず考えが真逆みたいだね。」

花田「江口さんみたいな受け身の人じゃ、
尻に敷かれても知りませんよ」

江口「…はぁ、…Aがそんなことすると思うか?」

花田「ぁっ、…」

江口「…まずは、人に対する優しさを学ぼうね。
それに、君は多分だけど一目惚れかな?
花田くんは感情がコロコロ変わるタイプだからね、…」

花田「…直ぐに好きじゃなくなる、と?」

江口「まぁ、そういう所かな。」

花田「でもそれは江口さんだって!」

江口「…そうだね。でも、俺は今もずっと続いてる。
一途にAを思い続けてる。Aが、
それに気づいて答えを出すまで。
強引に付き合おうだなんて考えてない。
ただ、Aの笑顔を見られるのが幸せだ。
だから、Aを不安にさせるような、
笑顔にさせられないような君が、俺は好きではない。」

花田「…っ、…」

江口「…お喋りはここまでね!俺疲れた…
じゃ、また今度ね。」

花田「…」

…ちょっと言いすぎたかなぁ…
まぁ、これも勉強か。

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設定タグ:男性声優 , 江口拓也 , ギャグ   
作品ジャンル:恋愛
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ひなせ(プロフ) - ひょこっ (3月22日 21時) (レス) id: d74b6f2649 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうり | 作成日時:2024年3月1日 20時

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