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夢ノ咲学院2-A
「おーい！！えっと…愛川、？とあんずはいるかー？！」
「ぁ、は、はいっ！愛川は私、ですっ！」
「月永先輩。どうしましたか？」
「女王陛下から呼び出しだ！！
愛川、？はリッツについて行ってくれ！
あんずはおれな！」
「うげ…俺がこいつなの…はぁ、まあいいや。
目つぶって着いてきて」
「あ、あんずも目をつぶってくれよ！
彼処は許可が無いと場所を知ることは
出来ないんだ！」
"女王陛下から呼び出し"その言葉に何人か反応し、教室内が騒がしくなるが、騎士達は全く気にとめずに2人を連れてそのまま去って行ってしまった。
・・・・
「ん、着いたから目開けていいよ」
「くれぐれも女王陛下に無礼なことはしないようにね」
「は、はいっ！分かりましたっ」
「女王陛下〜、愛川連れてきたよ〜」
『あら、凛月の方が早かったのね。
いいわよ。入ってちょうだいな』
「は〜い、しつれーしまーす」
「し、失礼、しますっ！」
『ふふ、始めまして愛川姫乃ちゃん。
私は七瀬Aよ』
「はいっ！よろしくお願いしますっ！
えっ、と…A、さん…？」
どうやら吸血鬼騎士の方が女王陛下の元に来るのが早かったようだ。なぜ未熟な姫の名前を知っているのかは女王陛下がこの学院のトップだからだろう。しかし、女王陛下を名前で呼んでいいのは認められた者のみだ。説明していなかったのかもしれない。
「え、俺来るときに言わなかったっけ…
女王陛下の名前を呼んでいいのは認められた者だけだよ」
「へ、よ、呼ばれるのって珍しいんじゃ…」
彼女はいったい何を言っているのだろうか。名前を呼んでいいのは認められた者のみ。それを知っておきながら名前で呼ぼうとするとは…呼ばれるのは珍しいことでもあるがそれだけで認められた気になるのか…と、ここでどうやら歌騎士も到着したらしい。
「女王陛下〜！あんずを連れてきたぞ〜！」
『ええ、ありがとう。入っていらっしゃい』
「しっつれいしまーす！」
「失礼します」
そうして入ってきたのは歌騎士と歌騎士に手を引かれる聖女。入ってくるときにお辞儀をすることから礼儀正しい子なんだろうと想像がつく。
「始めまして女王陛下。
ご存じかもしれませんが私は佐藤あんずです」
『あら、礼儀正しい子ね。ええ、始めまして。
私は七瀬Aよ。よろしくね、あんず』
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作者名：雪宮月華 | 作成日時：2024年2月11日 14時
