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anzu.side
「少し話がそれてしまったが、俺からいろいろ説明させてもらう」
『あれ、もしかして邪魔しちゃってました？』
「いや、大丈夫だ。問題は無い
まずは、自己紹介をさせてもらおう」
「俺は、氷鷹北斗という。この２年Ａ組の、委員長をやっている
教師から、おまえの世話を頼まれている。
だから何か困ったことがあったら、俺に相談して欲しい
委員長としての仕事の範疇で、善処する」
「乗るよ、その自己紹介の波に……！
僕は遊木真って言うんだ、よろしくね！
ウッキ〜でいいよ！」
「『ゆうき』だから『ウッキ〜』だぞ！
あとお猿さんっぽいとこあるし！」
「あっ、振りだね！それはボケの振りだね！
ちょっと待ってボケるから！」
「自己紹介をしろ遊木」
「はいはい〜。
えぇっと、僕は『放送委員会』に所属している
いろいろ情報が集まる立場だから、
知りたいことがあったら僕に聞いてね！
定期考査のヤマから、教師の浮気相手まで
何でも教えてあげる♪」
「俺も自己紹介する〜☆
さっきもしたけど何度でもするよ！
俺は明星スバル！
ホッケ〜が『委員長』でウッキ〜が『放送委員』なら、俺は『金の亡じ…」
「喋るな明星。ややこしくなる」
目の前で始まったコントのような掛け合いに、つい笑いがこぼれる。すると隣に立っていたAくんがそれに反応してくれる。
『ふふ、面白いよね、ここの人達』
「はい……とても面白くて優しくて……
ここに来て良かったです」
『ほんと？それは嬉しいなぁ…！』
「まぁいい。
俺たちは日頃、この三人でつるんでいることがおおい
こんなアホどもの仲間と思われるのも心外だが、
ちょっと事情があってな
正確に言うと、あと一人……つるんでいるやつがいるが
まぁ、彼奴の紹介は後でいいだろう
違うクラスだしな、またの機会でいいはずだ」
「おいおい、サリ〜だけ仲間外れは可哀想だぞ！
俺たちは友達じゃないか！
ちょっと待ってろ、つれてくるっ☆」
「つれてくるな。頼むから、ややこしくしないでくれ
まぁ、いい
そろそろ、ＨＲの時間だな。話のつづきは、昼休みにしたい
予定を開けておいてくれ、転校生
転校初日から、振り回して申し訳ないが
俺たちは、おまえに頼みたいことがある
それは、お前にしか頼めないことだ
おまえにそんな義理はないだろうが、どうか俺たちのために時間を割いてほしい
よろしく頼む、転校生」
続く (更新停止中)
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作者名：雪宮月華 | 作成日時：2024年2月7日 21時
