○ ページ6
「翼は…柏木、だね」
彼は、源氏の君の息子、夕霧の良きライバルで源氏の君の恋人と浮気をした為に病んでしまい死んでしまう気の毒な人だった
が、彩は命をかけてでも愛してもらえる三条の姫をとても羨んだ
私は三条の姫のように愛されてもいいの?
愛されているの?
不安で推し潰れそうな私は翼を少し見た
優しく微笑んでいるのを見て全部、とは言い難いが少し心が軽くなる
「…変なこと聞いてごめんね。」
「ん、次疑ったら怒るからね」
その夜、翼は思う
実はアーヤが嫉妬している、と感知したことは1度もない
たったの1度でもだ。
だから、アーヤには悪いけど今日は嬉しかったと。
むしろ、六条御息所のようになってくれたって構わない
何故って俺は神に誓ってもアーヤ以外を愛すことはないし、例え彼女が死んでからも嫉妬で俺の枕元に毎夜立つのなら、それ以上嬉しいことは無い
少しは不安が無くなったのだろうか
出来ることなら全て取り除いてやりたい。
不安に思うことは何も無いのだから
俺は他人がアーヤの欠点だっていうところ(テレビを見慣れてないせいか、つけっぱなしで寝てしまう所やお風呂に一緒に入ってくれないところなど)
((いや。入る方がおかしいからBy彩))
そんな所だって愛してるから。
全て丸ごと好きだから
俺はアーヤがすよすよと安らかな寝息をたてるころ、そっと温もりを置いて布団から出ると
机に向かった
あと、少し…
─────────────────────
解説
これ、何の話かわかりましたか?
「源氏物語」です
実は私源氏物語が好きで、現代にも通じるところがあると思います
最近は忙しくて読めてなかったのですが、久しぶりに読めたので…
あんまりネタバレするとこれからなのに!って人はつまらないかなって思ったので曖昧にさせていただきました
((初めて読む方なら「あさきゆめみし」という漫画がオススメです!))
ちなみに、六条御息所は光源氏の初めての恋人で彼より幾つか年齢が上で、その為に光源氏に結婚を言い出せず、形だけの夫婦とは言え世に許されている「葵」を恨みます
よって、葵は光源氏の子を出産したと同時に彼女の生霊によって死んでしまいます。
翼が言ったのは「呪いの力がある程の嫉妬」のことで、まぁ、そんくらい愛されたいなぁ〜、もっと表現して欲しいなぁ〜ってことです。
…え、変態?なんて思わないでください笑
ちなみに私が好きなのは朧月夜の君と紫の上です
まだ読んだことないって人は是非是非、とぉってもオススメします!!
35人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うーみ(プロフ) - お久しぶりですー!それな、ワンコ系って感じだよね笑 (2020年1月25日 19時) (レス) id: a13d8cf9e0 (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - ひなです。お久しぶりです!翼風邪ひくと甘々になりそう (2020年1月23日 3時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» 悩む!!!!!← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» うぉぉおぁあぁぁあ!!!!!←←← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
うーみ(プロフ) - Kさん» なるほどー、お気に入りに来ておけばすぐに見つけられるもんね どっちでもいいよ笑 (2019年10月26日 9時) (レス) id: 41901976a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うーみ | 作成日時:2019年8月27日 15時