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金城の進化 ページ12

「もぉぉ!!!アホっ!バカっ!きら……

あ〜ぁ〜」


料理を注文してテーブルにぐたっと体を預けて脱力したナナ
パッチリとした綺麗な目が僅かに潤んでいる

嫌い、とは言えずに唸っている様子を見て口元が綻ぶ

「で、今回はどうしたの?」

隣では翼も同じように綺麗な弧を描いて微笑を浮かべる

「だって〜、あいつがさぁ」

あいつとは金城さんのこと
ちょっと…?いやだいぶ愛想が悪いけどそんなでもナナの彼氏

ナナの明るさと愛想の良さと金城さんの冷淡さと無愛想さを足して2で割ると丁度いいくらいだから、お似合いなのかも

しょっちゅう喧嘩してるけどね

「こっち来んな、寄るなって!信じられるっ!!?」

バチィンと机を叩いて

「忙しいのかなって思ってずっと我慢してたのに…
この前の嵐の時も深夜なのね

泊めてくれればいいのに、帰れって!駅まで送ってくれたけどそうじゃないのにさぁ〜」


クタッと再び塩をかけられたナメクジのように伏せてしまう

「もうダメかもしれない…」

僅かに震えた声に私まで涙が出そうになる

もし翼に言われたら泣くとごろじゃない

寝込んじゃうかもしれない

いつもあんなに明るくて私や皆を元気にするナナが落ち込んでると私もなんだか暗くなっちゃう

うぅ〜

じゃないっ!ナナを元気にしなくちゃ

「俺…」

フンッと意気込んで顔をあげた時、翼が何やら呟いて「用事あった」とだけ言い残して風のように消えていった


「…なんかした?」

ナーヴァスになっているナナを宥めつつも私も不思議に思った

けど、翼の事だからなにかいい事でもおもいついたのかも


「お待たせ致しました」

運ばれてきたパスタ3つ

あれ、翼帰っちゃったけどどうすんのよ、これ…









翼side


「お前さぁ、最近どーなの」


会社に戻ると金城が青いファイルの向こうでパソコンを睨んでいる

その目は赤く充血していて、そろそろ休めと言うと、あと少しと言って既に30分

アーヤがナナちゃんと仲良いのもあって俺も金城とは親しくしている

アーヤはそんなに好いていないようだけど、結構良い奴だと思うけどなあ


ギーコギーコと回る椅子に、股がって飲み物片手に金城をボーと見ていると1人女の子が近づいてきた


「あっ、あの」

カタカタパソコンに集中している金城は気がついていない

「金城センパイ、これ…どうやったらいいですか?」

○→←うーみより(お知らせ込)



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うーみ(プロフ) - お久しぶりですー!それな、ワンコ系って感じだよね笑 (2020年1月25日 19時) (レス) id: a13d8cf9e0 (このIDを非表示/違反報告)
みずの(プロフ) - ひなです。お久しぶりです!翼風邪ひくと甘々になりそう (2020年1月23日 3時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» 悩む!!!!!← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - うーみさん» うぉぉおぁあぁぁあ!!!!!←←← (2019年10月26日 13時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
うーみ(プロフ) - Kさん» なるほどー、お気に入りに来ておけばすぐに見つけられるもんね どっちでもいいよ笑 (2019年10月26日 9時) (レス) id: 41901976a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うーみ | 作成日時:2019年8月27日 15時

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