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先にヨナちゃんの具合をこの目で確認する為、村に戻ると真っ直ぐに兄弟宅へ向かった
「ただいま」をヨナちゃんの体に障らぬよう、上に聞こえるか、否かの声量で言うが、「おかえり」の「お」の字も帰って来ない
いつもなら、毎日の様に遠出をする兄に、真っ先に飛び込んで来る妹なのだが、降りて来る様子を感じさせないほどに、室内は静寂しきっていた
体調を崩してしまっているのだ、降りて来られないのは仕方が無い
上への階段を先に上って行くニーア君を、私は一言出入りの言葉を掛けると後を追った
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「ただいま、ヨナ。体調は……」
布団の中から小さな顔を覗かせるも、そこから見える苦痛に耐える顔と唸り声に、ニーア君だけでなく私までもが心を痛める
「ヨナちゃん！」
「ヨナ？大丈夫か！？」
「……体…、いたい……」
今にも泣き出してしまいそうな程にぐっと力強く瞼を閉じ、辛そうに口角を歪ませる少女にニーア君は傍に寄り、布団の中で隠れる震える手を、優しくそっと握り締めた
きっとこれ以上兄に心配を掛けまいと、頑張っているのだろう。少女はまた、薄らと涙を浮かべた
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少女はどこまでも健気だ。何時でも兄を、自分の事よりたった一人の大切な肉親を心配する子であった
そんな人間、居ても手で数えるまでは言わなくとも、数少ないだろう
しかしそれは目の前に居る少年も、少女とまた同じ。自分より妹の事を、家族を優先に生きてきた
そんなにも互いに依存し合う関係であるのは、両親が居ないという事以上に、こんな時代だからこそ、二人は互いに互いを心配し、支え合ってきたのだろう
＿＿これ以上ヨナちゃんの体を障らないように、私達は「薬を貰って来る」と行って、再び家を出た
「黒文病が進行しておるようだな」
「せめて痛み止めでもあれば……」
助け舟を求める為、私達は図書館へ向かった。ポポルさんは知識人であり、他の村の交流を盛んに行っているのは、全て彼女のお陰で、彼女なら痛み止めの薬を持っているかもしれないと踏んだからだ
ポポルさんに事情を話すと、有難いことに私達に知識を与えてくれた
「薬魚？」
「海岸の街で獲れる魚なんだけど、強い鎮痛作用があるって聞いたことがあるわ」
「海岸の街……」
心做しか少年の顔色が曇った。何故そんな顔をするのか少し気になったが、笑顔に戻るとそんな事、聞く気にならなくなったのだった
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友那(プロフ) - アスカさん» コメントありがとうございます！大変お待たせしました！ローペースではございますが頑張って参ります！ (2019年11月18日 8時) (
レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 7Gさん» コメントありがとうございます！レプリカントはかなりコアな作品ですからね…。数少ない中この小説を見つけて下さりありがとうございます！頑張ります！ (2019年11月18日 8時) (レス) id: 44b3cab9a4 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 続き楽しみにしてました!更新頑張ってください!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: a2799e8a84 (このIDを非表示/違反報告)
7G(プロフ) - レプリカントの小説探していたら辿り着きました…更新、ゆっくりでいいので友那さんのペースで頑張りすぎないでくださいね(T . T) (2019年11月13日 21時) (レス) id: 45cf7889d3 (このIDを非表示/違反報告)
友那(プロフ) - 迷子系女子さん» コメントありがとうございます！本当ですか！？感謝です！長らく更新できず、とても後ろめたい気持ちなのですが、次の更新までお待ち頂ければ幸いです (2018年10月1日 0時) (レス) id: cca667a573 (このIDを非表示/違反報告)
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